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愛社精神

       平成18年4月号

  数学者の藤原正彦氏の書いた「国家の品格」という本が、今、養老猛氏の書いた「バカの壁」以上のスピードで売れているそうです。
  私もこの本を1月に購入して読み、社員にもお客様にも是非読むように勧めました。この本の中に「会社は株主のもの?」というタイトルがあります。『先生は「会社は株主のもの?」という論理は恐るべきものがあります。会社はそこで働く従業員のもので、株主は多くの関係者の1つくらいの存在でしかない。ほとんどの株主は値上がりによるキャピタルゲインを狙っているのであり、その会社に何の愛情も持たない人々です。一方、多くの日本企業の従業員はそこで長く働きますから、いつも会社のことを考えて一生懸命やっています。「会社は株主のもの」は恐ろしい論理なのです。』
  私はこの文章が本当にそのとおりだと痛感しています。新聞、テレビ等のマスコミ、コンサルタント、評論家の言うことは現場を知らない無知が言わしめているのではないかと思っていました。さらに、会津藩の教えを例にして7ヶ条の最後に「ならぬことはならぬものです。」要するにこれは「問答無用」「いけないことはいけない」と言っている。これが最も重要です。すべてを論理で説明することは出来ない。だからこそ、「ならぬことはならぬものです。」と、価値観を押しつけたのです。と言い、本当に重要なことは親や先生が幼いうちから押しつけないといけない。たいていの場合、説明など不要です。と言っておられます。
  4月は多くの会社で新人が入って来ます。私は社員に会社で本当に重要な経営理念、経営方針は押しつけるべきだと思って、実行して来ました。また社会人として必要なことは、早く技術を身につけることではなく、人間として成長することと、技術を身につけることとは55:45位の割合ですと。社会人としてのマナー、礼儀、倫理観、道徳を欠いてはいけないと言い続けています。会社へ入った以上愛社精神を持って下さい。会社は社員の生活を守ります。社員も愛社精神が必要です。愛社精神とは愛する会社に対して尽くすという意味です。
  今、多くの会社で自己中心的な人間が増え、お金が中心の拝金主義が横行しています。これは時代の流れではなく、「いけないこと」なのです。「恥ずかしいこと」であり、「みっともないこと」です。人様に迷惑をかけないという生き方が大事です。私は社員にも退職する時には3ケ月前に言って下さいと言っています。仕事はチームワークでやります。仲間に迷惑をかけることは申し訳ない。恥ずかしいことだと思ってほしいからです。会社、いや社長は社員に価値観を押しつけますが、その分、社長は社員がうちの社長は立派だ。うちの社長は一所懸命生きていると思ってくれるような仕事のしかたをしなくてはいけないと思っています。中小企業の経営者は社員の3倍位は働いて、汗を流して、しんどい目にあって、自分を磨かなくてはいけないと思います。まず、お互いに感謝し合える関係の会社になりたいです。


古田土 満

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