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一般的にリスク管理というと、情報の管理とセキュリティの管理のことが言われています。しかし、我々中小企業にとっての一番のリスク管理は財務体質であると確信しています。中小企業はつぶれないことが大事です。投資をする基準は、この投資に失敗してもつぶれないかどうかです。
情報の管理が不十分で、またセキュリティが不十分で事故が起きたら会社は損害を被るわけですが、普通はつぶれません。しかしもし、中国四川省クラスの大地震があっても我々の会社はつぶれないと自信を持って言える経営者がどのくらいいるでしょうか。イメージしてください。商品は全て売れない、建物全壊、取引先営業不可による売掛金回収不能、手形の不渡り等、こんな状態でも会社と社員を守る蓄積が会社にあるでしょうか。当然ですが、払うべき買掛金、手形は支払います。そうしないと仕入先が倒産してしまいます。下請さんの場合そこの社員と家族をも不幸にします。借入金の返済は猶予してくれると思います。
貸借対照表の借方の科目で一番注意しなければならない科目は、商品、製品等の在庫です。資産として価値のあるものとして計上されていますが、売れなければ無価値、保管費用が余分にかかります。私達の会社の在庫を1度ゼロとして評価してみてB/Sを見ると借入金がとてつもなく大変な額に見えます。商品は売れれば大きな粗利益を稼ぎますが、売れなければ会社の命とりになります。大きく儲けるより体力に見合った在庫にしないと会社はつぶれます。
建物、付属設備等も四川大地震クラスの大地震があるとつぶれて何もなくなります。その他に撤去費用がかかるのでマイナスの財産になる可能性があります。売掛金、受取手形もお客様が特定の地域に集中していると一緒に被害を被り価値はゼロになります。その他の科目も検討して下さい。
会社は存続することにより社員と家族を守ります。利益とは、社員を守るためのコストであり事業存続のためのコストであります。この利益の蓄積はお金で残すべきものと古田土会計では繰り返し言い続けています。もし大地震・火災等で営業が不可能な状態になった場合に、会社と社員を守るのはお金です。このお金が蓄積されているかどうかが生きるか死ぬかの別れ道です。皆様の会社ではどの位のお金があるでしょうか。お金を持つ目安は社員の給料(賞与は含まない)を何か月払い続ける体力が会社にあるかです。私は最低6ヶ月、できたら1年と思っています。古田土会計は月々3,000万円の給料を払わさせて頂いているのでお金で3億6千万円は必要です。
この位のお金を貯えたあとでゴルフ会員権とか、リゾート施設の会員権等を買うべきです。不動産の購入も4割位は自己資金を用意し、6割を最長期にして月々の返済額を少なくしてお金を貯えるべきです。会社経営という最高の能力を発揮できる立場にある経営者は、社員と家族を守ることを経営の目的と考え社員と共に人間性を高め、最高の人生を送りたいものです。
古田土 満
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