古田土会計グループの
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社長これは経費で落とせません

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多部未華子さん主演のNHKドラマ「これは経費で落とせません」を毎回楽しみにして見ていました。

タイトルにあるように例え領収書があっても領収書の裏に相手先及び接待の目的を書いていないのは、

経理が「経費で落とせません」とはっきり拒否するシーンが何度かありました。

 

私は経営計画書の決算に関する方針に「1円も脱税しない。衆知を結集して節税する。また税務調査がしやすい会社にする。

税務調査はわが社の外部監査としてとらえる。」と書きました。

うちのお客様でもこのように経営計画書に書いている会社もあります。

もし、私がこのように書いていて個人使用のスーツやカバン、飲食費を経費に計上したり、家族旅行の費用を福利厚生費に計上したら、

社員はどう思うでしょうか?

 

たぶん、私が経営計画書に書いてある「人を大切にする経営」や「会社は全社員のものである」という言葉が全て否定されると思います。

「所長言っていることとやっていることが全然違うじゃないですか。」と言われます。

面と向かって言われなくても心の中ではそう思っています。

社長のお金の使い方は社員に知らせないようにしても必ずわかります。社長をチェックできるのは社長だけです。

 

私は社長が社員に信頼され、尊敬される存在にならないと長期的には会社は発展しないと思っています。

伸びている会社には共通していることがあります。口うるさいNo2の存在です。いろいろな会社を見てきましたが、会社を潰すのはトップです。

だけど会社を伸ばすのはNo2です。

 

売上が増加し、会社の規模も大きくなると社長は自信を持ち、役員報酬を増やし、自宅を会社で買ったり、高級車に乗るようになり、

公私の区別がだんだんつかなくなります。

私達会計事務所が注意しても聞く耳を持ってくれません。

そのため会社のNo2が社長に公私の区別をきっちりつけるように注意して、

その言葉をしっかり受け止められる器が社長にないと会社は成長できなく潰れます。

 

絶対に経営者1人では会社は大きくなれません。

そういうNo2は育てるものではなく出会うものだと思っています。

そこが経営者の運の分かれ目です。

 

「人を大切にする経営」の原点

 

㈱タカヨシの高橋春義会長が今年の5月に93歳で亡くなられました。

高橋会長が社長時代に「到知」という月刊誌で私の「到知随想」の記事を読んでわざわざ新潟から事務所に訪ねて来られました。

70歳を超えておられました。

これが縁でお客様になって頂きましたが、学ぶ姿勢がすばらしく、また私も多くのことを学ばせて頂きました。

 

高橋会長には中山英子さんというNo2がいて2人の出会いは社長が60歳のときでその時の社員数は、30人位だったそうです。

今では社員数150人の新潟県で2番目に大きい印刷会社になりました。

高橋会長はワンマンで短気でしたが、中山さんが正しいことを言うと素直に聞いてくれたそうです

私は会長より人生の宝となる言葉を教わりました。

 

会長の「古田圡さん、社長は社員第一主義だよ、社員はお客様第一主義だよ。」という言葉で経営がわかるようになりました。

「人を大切にする経営」の原点がここにあります。

私に中小企業経営の何たるかを教えてくれた3人の経営者は全て亡くなりましたが、

その教えを活かして日本中の中小企業で働く人々を幸せにするという志を高めたいと思っています。

 

古田土会計Gが私の思っていたよりはるかに大きく成長できたのも、吉田専務というNo2がいたからです。

彼女は私よりも経営計画書を読み、理解し、社員に徹底させてくれました。

経営計画書に書いてあることからはずれた行動をするといつも注意してくれました。

 

私が少しは社員から信頼されているのは吉田専務と経営計画書のおかげです。

私がNo2と後継者、役員、幹部、社員に恵まれているのはとても運がよかったからです。

                                                         古田圡 満