あなたの会社に元気と未来を届けます!

CLOSE

kitanaiji 汚い字シリーズ

アーカイブを選択してください

社長さん、社員からどのように思われていますか。

PDF版はこちら

 

「汚い字」シリーズへお寄せいただいたご感想

 

この「きたない字シリーズ」は平成14年4月から手書きで書き始め、今月で17年と5ヶ月目となります。
今ではお客様、名刺交換して私の考え方に賛同していただいている方、そして社員の家族にも送らせてもらっています。
私の書いた5月分の「汚い字」シリーズを読んだ女性社員のお母様から次のようなメールを送っていただいたものですからとてもうれしく紹介します。

「私の勤務している会社も中小企業ですが、会社の業績は良く、仕事自体に何の問題もないのですが、後継者が居なくて、役員、株主は勿論、家族、社員は先行きを案じています。中小企業にありがちなワンマン社長で、社長以下全て平社員、社長に声をあげる者もなく、というより、聴く耳持たない感じで長年過ごしてきました。今回の「会社は社員のもの」を読んで感激しました社長の考え方一つでこんな素晴らしい組織になるんだな~、と。娘もこんな会社で仕事をする事ができて、私は安心しました。」

 

中小企業の社長が抱く尽きせぬ悩み

 

中小企業の社長は、業績、資金、人の問題で悩み、この問題が解決することはありません。
業績とお金は自分1人の力でどうにかなります。しかし人の問題はどうしようもなく悩み、夜も眠れないこともあります。

自分は社員を大切にしている、賞与だって赤字でも出している。
自分はこんなに頑張っているのに社員は何故かわかってくれない。
また自分の言うことを聞いてくれない、仕事のミスも多い、誰が謝っているのか等々社員に対する不満があり、大声で社員を叱ってしまうこともあります。

しかし社員の側から見ると、業績の責任は自分達にはない、自分達は一生懸命やっている。賞与が少ないのは社長のせい、賞与が業界水準でもその地域の水準より低ければ不満に思うのは当然です。

 

大切なのは社員からどう思われているかどうか

 

中小企業で社長の年齢が70歳を超えていて、後継者が指名されていなければ、社員ばかりでなく、社員の家族まで心配しています
社員のほうから、社長に後継者は誰ですか、早く指名してくださいとは言えません。ワンマン社長ならなおさらです。

私は経営理念で「会社で一番大事にするのは社員と家族です」と言っているので、社員と家族に心配させたくないものですから、65歳で飯島社長(43歳)と交代し、社長、社員が安心して経営できるように私の持株を14%になるまで下げました。
私が亡くなったら子供にこの決断はできないからです。社長が若いということは、社員が安心し、可能性があります

これからの経営は「人を大切にする経営」をしなければならないと思っています。
大切にしているかどうかは社長が思っていることではなく、社員からどう思われているかどうかです。
社長さんで「自分に問題があれば遠慮なく注意してくれ」という人がいますが、上のメールのように社長を注意するような役員、幹部、社員はいません。
自分は聴く耳を持たない社長だとは思っていなくても、社員から見ればどうでしょうか

 

社員が社長を尊敬し、自分たちの会社に誇りを持てるように

 

社員から見て不満に思うが口に出せないことに、公私混同と社長だけが得をしていると思われていることがいくつかあります
いろいろ事情はあると思いますが、認識してほしいと願っています。いくつか書きます。

①社長だけが高すぎる日当、宿泊費、交通費
②社長の給与は世間並なのに、社員の賞与はないか、少ない
③働いていない社長の親族に給与が払われている(事情あるケースがある)
④社長の公私混同

等です。

社員が社長を尊敬し、自分達の会社に誇りを持てるような会社にしたいものです
社長はたった1人の考えで社員を幸せにすることができます
またたった1人の考えで社員を不安と不満の会社にしてしまいます

「郵便ポストが赤いのも電信柱が高いのも社長のせいである、中小企業は99%社長で決まる。」(一倉 定)

 

古田圡 満