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kitanaiji 汚い字シリーズ

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自己資本比率100%

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自己資本比率100%を実現している(株)ソフテック

 

平成30年4月11日に「日本道経会」様より講演を依頼され、会場で会長の田原道夫様と名刺交換させて頂いた際に財務の話題になり、田原さんが代表取締役会長をされている(株)ソフテックは自己資本比率が100%と聞いて、「利益が出ている会社なら決算のときに未払法人税等や未払消費税が計上されるので絶対ありえないでしょう」と言ったら、決算期末に少々多目に支払っているのだそうです。

感動するやら、びっくりしました。
月次決算書も月末の午後5時には作成されているそうです。
すごい会社です。

 

中小企業の財務のポイントは「資金の蓄積」

 

私は日経トップリーダーという雑誌で約2年間「高収益体質エクササイズ」というタイトルで連載しています。
中小企業の財務体質の改善のしかたを書いています。

日経BP社より去年の2月に「小さな会社の財務コレだけ」を出版し、財務体質改善の具体的なやり方を書きました。
この本を読んでお客様になっていただいた方も数多くおります。

また5月23日には、Alibaba Groupのアリババ(株)の方が来社され、中小企業の財務のポイントについて連載してほしいという依頼を受けました。
財務のよい本を探した結果、上記の本を読み私に依頼してくれました。

今日は財務について書きます。

経営の究極の目的は、資金を増やすことです。
資金の蓄積とは、借入金残高が減り、現預金が増えることです。

すなわち、財務体質をよくすることとは、預金>借入金でこの差額を毎年大きくすることです

売上も利益も手段の1つです。

 

財務に強い社長が安定した会社をつくる

 

財務は、損益計算書(P/L)ではなく、貸借対照表(B/S)にあります。

P/Lは見るものですから、数字に弱い経営者でもわかりますが、B/Sは読むものですから、数字に弱い経営者は、失敗と無駄が多く、古田土会計のアドバイスを受けてほしいと思っています。

自己資本比率100%の会社の社長は間違いなく財務を知っています。
負債がないということは、預金以外の資産も少ないということです。

売掛金管理、在庫管理はもとより、土地建物等の固定資産は持たざる経営をするとともに、固定資産投資も営業キャッシュフローの額以内でするから、設備投資で借金することもありません。

財務に弱い社長は、B/Sが読めないですから、資金を持っていないと不安なので、余分な預金を持ち、余分な借入金があります。
資金があるので安心し、売掛金管理や在庫管理が甘く、経理も担当者任せなので、経理に使い込みがあったり、有価証券の投資に失敗して大きな損失を計上することもあります。

無借金の会社は経営者が安心し、かえって危ないという人もいますが、現実を見れば一目瞭然です。
無借金の会社はほとんどつぶれていません。

つぶれている会社は、支払手形のある会社と借金の多い会社です。
無借金でつぶれる会社は、デリバティブ取引で巨額の損失を出した等の例外中の例外なのです。

財務体質を改善して、安定した会社にするためには、B/Sの勘定科目の残高を変えることです。

B/Sの左側の科目、固定資産の科目残高は可能な限り少なく、できたらゼロにする。
流動資産の科目残高は、売掛債権、棚卸資産は少なく、預金を多くする。

左側の資金運用は上半身が筋肉隆々の男性、例えば、ほうれん草を食べたポパイをイメージしていただければよいと思います。
右側の資金調達はおしりの大きい安産型の女性のイメージです
現代型の八等身の女性では調達のバランスはよくなりません。

流動負債である支払手形はなくす、買掛金も早く払い、固定資産を少なくして長期借入金を少なくする。
そして純資産を増やす。
税引後利益しか純資産は増えないので税金は財務体質改善のコストと考えて払う

私が書いたことは、原理原則です。
預金と借金が多くても財務をしっかり理解していられる社長も少ないですがいます。
しかし、多くの社長が財務に弱いのです。

会社は財務の基盤をしっかり固めてから、設備投資、海外進出をすべきです

古田圡 満

 
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