あなたの会社に元気と未来を届けます!

CLOSE

kitanaiji 汚い字シリーズ

アーカイブを選択してください

うるさく、細かく、しつこく

PDF版はこちら

 

社員のモチベーションを上げるために必要なこと

 

私は開業して34年目になりますが、人の育て方でいつも悩んでいます。

社員には、優秀な社員が2割、普通の社員が6割、優秀でない社員が2割います。
大きなミスや失敗をするのはベテラン社員と優秀な社員、小さなミスや失敗を繰り返すのは優秀でない社員です。

よい組織をつくるためには、社員のモチベーションを上げることと業務ミス、クレームをなくすことであると思っています。

社員のモチベーションを上げるには給与とか人事制度、社員教育より、仕事を通して社員がお客様から誉められたり、感謝されたり、自分の成長を実感したりできること、そして何より社長や上司が立派な人間になる努力をして社員から尊敬されることであると信じています。

尊敬されるためには、社長が公私混同しないこと、社長だけが高級車に乗ったり、借金で豪華な家を買わないことです。

社長の私生活が派手になると社員の心が離れていきます。
社員の給料では生活するのが精一杯です。
社長として世間より2割、3割高い給与を払っているという自信がない限り私生活を慎むべきと思っています。

 

自分と人に対する厳しさをもつ

 

業務ミスやクレームをなくすことにはいつも悩んでいて解決策がありません。
社員の数が増えるほどミスとクレームが増えています。

7月23日に㈱ミカミ様の経営計画発表会で「これだ」という言葉に出会いました。

会社力研究所代表の長谷川和廣氏の
「優秀な課長や係長の共通点は次の3つ。うるさい人、細かい人、しつこい人です、と断言します。
という言葉です。

私は古田土会計を含めて多くの中小企業を観て物事が徹底されないもどかしさを感じていました。
社外研修にも出しましたがほとんど効果はありません。

「しくみをつくる」ということでマニュアルを作成しチェックしましたが、一部の人間は形だけでやっているので大きなミス・クレームになっています。

何が欠けているのか それは、リーダーがうるさく、細かく、しつこく指導してこなかったからだと気づきました。

当然周囲からは嫌われるから多くのリーダーはやろうとしません。
部下に厳しく指導するには、自分に実力と実績があってこそ言えると思っている人も多いと思います。
しかし、組織をよくしたい、社員を育てたいという愛情があれば、
「自分もまだ全ては出来ているわけではないけど、
自分のことは棚に上げて、これからは、うるさい人、細かい人、しつこい人になります」
と宣言したらどうでしょうか。
社長、役員、幹部が愛情を持って人を育てるのに一番必要なことは、自分と人に対する厳しさです。

 

やりがい、生きがいが持てる仕事である

 

古田土会計の社員は現在180名です。もうすぐ200名になります。

人数が増えるほど質が落ちています。
会計と税法が基本ですが、会計の質が落ちています。

税法は税務調査もあり、ミスがあれば発見されます。
勉強もします。
コンピューターも間違いがあれば指摘してくれます。

しかし会計は教育、指導チェックしないと、大きなミスになります。

会計人の基本は仕訳にあります。
仕訳が会計事実を正しく表現しているのか、現金、預金、売掛金等は実体があるのか、仕掛品製品の評価は正しいのか、会計が正しくて、美しいB/S、P/Lを作成し、正しい申告をするのが税理士です。

私達の仕事は尊く社会にとってなくてはならない仕事です。
この仕事にはやりがい、生きがいが持てます。

そのために、私は役員、部長、リーダー、サブリーダーに言います。
私と共にうるさい人、細かい人、しつこい人になりましょう。

実行しない人は仕事と部下に対する愛情のない人です。

古田圡 満