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kitanaiji 汚い字シリーズ

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あたりまえ

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「あたりまえ」のことに感謝する大切さ

 

「日本を美しくする会」の相談役であり、(株)イエローハットの創業者の鍵山秀三郎氏は
「人は愛されていたり守られていることに対してはとても鈍感ですが、
人は自分にとって不都合なことに対してはとても敏感です。
望ましいのは、愛されていたり、守られていることに対して敏感になり、相手に対して、ありがとう、感謝します、という言葉を言い続け、自分にとって不都合なことについて努力して、鈍感になることです」

と言っておられます。

夫婦の関係で考えてみると、恋愛時代は、相手の長所しか見えないものです。

新婚時代は、奥さんが食事を作ってくれることや洗濯してアイロンをかけてくれることにも感謝し、「ありがとう」と自然に言っています。

ところが結婚して10年、20年とたつとお互いに感謝の言葉がなくなります。

旦那の給料には感謝の言葉がなく、してくれなかったことについて文句を言います。
また奥さんが作ってくれた食事やアイロンのかけてあるワイシャツにも感謝の言葉がなくなります。

全てが「あたりまえ」になっているからではないでしょうか。
結婚生活では日常の「あたりまえ」のことに感謝して、お互いに「ありがとう」と言い合うことが大切なのではないのでしょうか。

 

給料、賞与をもらえるのは「あたりまえ」か

 

会社では、社員は給料、賞与をもらえるのはあたりまえ。
給料、賞与が他人や世間より少ないと思うと文句を言います。

しかし中小企業の30%は賞与はありません。

40歳、勤続年数10年位の人の平均が25万円です。
社員300人位の会社でも平均35万円です。

世の中の平均位の賞与を頂けたなら社員は社長に感謝の言葉を言うべきではないでしょうか。

仕事も10年、20年と慣れてくると創意、工夫しなくなります。
それでも給料が毎年上がることが「あたりまえ」になっています。

給料は生活給だからです。
家族が増えると生活費がかかるから会社は毎年昇給します。

毎年昇給することは「あたりまえ」なのでしょうか。
会社は毎年昇給するように努力していますが、社員からも感謝の言葉があってもよいのではないかと思っています。

 

感謝を行動にうつして、よい社風をつくる

 

古田土会計では、給料も賞与も全て現金支給です。
創業以来33年と6ヶ月続けています。

私が1人1人の社員の机に行って感謝の言葉を言って直接渡しています。
現金で渡したほうが心が込もると思っているからです。

社員の人達がお客様のため、社員のために一生懸命働いてくれるから私達は給料が頂けるので私が会社を代表して1人1人にお礼を言って渡すわけです。

家庭では奥さんに給料袋を渡して、奥さんに感謝の言葉を言ってもらいたいと思っています。

社員が私達中小企業に就職してくれることは大変ありがたいことです。
何も考えないと鍵山さんの言うように会社も社員も守られたり、愛されていることに鈍感になり、自分にとって不都合なことに敏感になり不平、不満の言い合いになります。

お互いにこのことについて早く気づき、「あたりまえ」のことに感謝し合うと、よい社風の会社になるのではないでしょうか。

反対にあたりまえのことがあたりまえに出来ていない会社、人が多すぎるのも困ったものです。

まず、会社の中で社員がまともな挨拶が出来ない。
掃除を毎日きちんとしていないため会社の中がきたない。
礼儀をわきまえない社員がいて言葉がきたない等あります。

会社は挨拶、環境整備の人間教育に取り組み、あたりまえのことがあたりまえに出来る社員を育成すべきです。

社員教育は会社の利益のためではなく、社員に対する愛だと思っています。

古田圡 満