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kitanaiji 汚い字シリーズ

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よい社風の会社をつくりましょう

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掃除を通して人格を高め、よい社風の会社を創る

 

(株)イエローハットの創業者であり、「日本を美しくする会」の相談役でもある鍵山秀三郎さんは、
社員が就業規則で動く実態はありません。
ほとんどが社風で動いております。
社風をよくしなければ、絶対、会社はよくなりません。
社風をよくするためには、職場をきれいにすることです。
きれいにすると、不思議と社風がよくなります。」

と言っておられます。

鍵山さんは掃除を「掃除道」と言われるくらい掃除を通して人格を高め、よい社風の会社を創り上げられました。
私は鍵山さんに学びよい経営をしようとして掃除の実践をしようとしましたができませんでした。

しかし社員がしっかり実践してくれ、掃除は、朝礼、挨拶とともに3つの文化として社内に定着しつつあります。

 

障がい者を積極雇用し、ともに活躍できる社風へ

 

よい社風をつくるためには、掃除道になるほど徹底しなくてはいけないのですが、自分達でできることから始めました。
笑顔の挨拶や元気な朝礼は何度も書かせていただきました。

7年前に法政大学の坂本光司教授と知り合い「人を大切にする経営」というものを知り、日本理化学工業(株)のように社員の7割が障がい者の会社があることを知り見学に行きました。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の審査員となり、障がい者雇用に熱心な会社を見て感心しました。

我社も障がい者雇用に取り組み始めたのが5年前です。
※今年の4月より、100人以上の会社で障がい者雇用が義務づけられました。
法定雇用率は2%です。
法律違反している会社は1人月々5万円の罰金が課せられます。

古田土会計では、5年前に重度の知的障がい者(男性)をパートで採用し、やってもらう仕事を施設の職員の方と相談しました。
彼はこの5年間ほとんど会社を休んだことがありません。

次に精神障がい者をお願いしました。
この方が障がい者とは思えない程しっかりした人で今では簿記の2級も合格し、東京都やハローワークの依頼により障がい者雇用の成功事例としてインタビューを受けたり、発表もしています。

この他に精神障がい者2人と身体障がい者1人に働いてもらっています。
当然ですけど補助金は1円ももらっていません。
十河さんを中心にして社員の人達が彼らにできる仕事を考えてくれています。

会社の役に立ってくれています。
去年は東京都より障がい者雇用優良企業の認定、今年は厚生労働省より精神障がい者優良企業の認定を受けました。

日本中で20社が選ばれ、このうち15~16社は大企業の特例子会社です。
中小企業で選ばれたのは5社位です。

私達は障がい者の人達もそれ以外の人達も机を並べて仕事をしています。
「このような働き方ができるのは社員が温かく支援してくれるよい社風の会社だからです。
と言われました。

我社はまだまだ問題だらけの会社ですが、少しずつよい社風になってきたのは、鍵山さんの掃除に学んだからだと思っています。

 

お客様のため、社員のために頑張る利他の心

 

掃除を通じて人財が育成されてきました。
掃除を社員が繰り返すことで組織の一体感仲間意識が養われました。

また掃除が社員たちに様々な気づきをもたらし、仕事を工夫し、お客様のため、社員のために頑張るという利他の心も少しは持てるようになりました。
自分達の職場を自分達で毎日きれいにすると社風がよくなるということを実感しています。

よい社風をつくるためには、業績中心の欧米式の経営効率主義ではなく、社員とお客様が幸せになる、人を大切にする経営、お客様に喜ばれ、感謝される経営をすることではないでしょうか。

※今年の4月より100人超の会社が納付金制度の適用対象となりました。

古田圡 満