PDF版はこちら

下請会社に値下げ要求をする大企業

毎年3月になると大企業は経営者側と労働組合側でベースアップの交渉を行います。
3,000円とか4,000円で妥結したと報道されています。

私が気になった記事は、トヨタ自動車が「今年は下請会社に値下げ要求をしない」という記事です。
トヨタ自動車は去年3,000円のベースアップしたのに下請会社には値下げ要求したことになります。
大企業は円安で過去最高益を出し、中小企業は円安で仕入価格が大幅に上昇し、業績は下がっています。

古田土会計のお客様1,900社のうち、円安のメリットを受けている会社はほとんどありません。
多くの会社がコストアップで苦しんでいます。
去年の12月の賞与は、前年より下回っています。

大手企業の労働組合は、自分達と同じ労働者である下請会社の社員が値下げ要求により低賃金で苦しんでいるのに、自分達だけ高給与であればいいのでしょうか？会社に下請会社の社員もベースアップできるように値上げ要求するような労働組合はないものでしょうか。

自分達だけよければよいという社会ではなく、弱者を支援する社会であってほしいものです。

人を大切にしている会社は、大企業よりも中小企業に多い

3月20日に法政大学のさったホールで「第5回日本で一番大切にしたい会社大賞」の表彰式がありました。

私達が「大切にしたい会社」とはどういう会社でしょうか。
大きな会社で利益が多く、社員の給与が高い会社でしょうか、そうではありません。

社員を大切にしている会社です。
仕入先、外注先を大切にしている会社です。
お客様を大切にしている会社です。
障がい者雇用、高齢者雇用、女性の雇用を大切にしている会社です。

新聞では有名企業が採用目的のために賃上げをしたり、正社員化していると報道しています。
昇給も正社員化も社員の生活を守り、豊かな人生を送れるようにするためにするものです。
利益中心の考え方では社員を幸せにできません。

応募企業のチェックリスト表には仕入先、外出先に関することでは
①発注単価は双方が対等の立場で紳士的に決められているか。
②支払いは全て現金決済か。
③仕入先、外注先の責がないのに依頼していた仕事を内作したことはありますか。
という点でいえば、トヨタ自動車は①で大切にしたい会社の条件を満たしません。

子供達に夢と感動を与えている○○○ランドも①は「いいえ」で③は「はい」です。

中小企業の立場で見ると、成功している会社の社長は立派なことをテレビやマスコミで言っていますが、現場では利益中心主義の値下げ要求があり、断わると取引が切られるので赤字でもやむなく取引を続けています。

人を大切にしている会社は、大企業よりも中小企業に多くあります。

応募企業のチェックリスト表を添付しましたので点数をつけてみて下さい。
25項目のうち18項目（72点）「はい」でないと審査対象会社にはなりません。

日本中の会社が「日本で一番大切にしたい会社大賞」を受賞するために努力すれば、日本は世界に誇れる国、尊敬される国になれます。

「人を大切にする会社」をつくる古田土会計の経営計画書

私達古田土会計は「人を大切にする会社」になってもらうために経営計画書の指導をお客様には無料で行なっています。

社員が幸せになる経営計画書を作っていない会社は、古田土会計の経営計画書をパクって下さい。
私達の経営計画書は真似しやすいように工夫しています。

3月29日に（株）島村商店様の第1回目の経営計画発表会がありました。

中期目標で
「社員の幸せを追求し、今より良い会社になる」
そして2020年には
『「日本で一番大切にしたい会社大賞」にエントリー出来る会社になる。』
と書かれていました。

島村商店様の経営理念は日日感謝（すべてに感謝出来る心を養う人作り経営）。

島村社長の人柄がすばらしく、一番経営理念を実践され、社風がとてもあたたかく、発表会の後に家族会を催され、社員の家族やOBの家族も招待され、社長自ら社員の家族を紹介していました。

発表会では古田土会計のおかげと何度も感謝の言葉をいただきました。
この仕事をしていてよかったと心底思いました。

古田圡　満