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kitanaiji 汚い字シリーズ

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全社員で自社の定義を共有できていますか?

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経営計画書を社員に伝える難しさ

 

古田土会計の経営計画書は220ページに及びますが、毎週月曜日の午前8時から30分は 私が解説する勉強会を20年以上も続けています。

それでも社員に伝わっているとは言えません。
伝わっていないのは、伝え方がまずかったからではないかと気づきました。

ましてやお客様で経営計画書を作ってまだ間がない会社は我社よりも伝わっていないのではないかと思いました。

 

全社員と共有する9つの定義

 

そこで全社員が共有しなければならない会社にとって大事な言葉を9つ選び定義し、誰に聞いても金太郎飴のように同じ答えがかえってくるようになれば会社の理念・方針が伝わるのではないかと考えました。

ポイントは3つあります。

(1)言葉がやさしく、わかりやすいこと
(2)文章が短いこと
(3)1枚の紙にまとめること。

古田土会計の月次決算書の表紙の裏を4月分から変えました。

タイトルは「全社員で自社の定義を共有できていますか?」

9つとは
(1)ビジョン(理念)
(2)お客様(誰がお客様か)
(3)本業(何が本業かを定義することは大事)
(4)方針(明確にする)
(5)強み(全社員で共有されていない会社がほとんど)
(6)差別化(弱者の戦略)
(7)お客様第一主義(具体的に)
(8)商品(モノを売るのではなくコト(価値)を売る)
(9)サービス(社員力の差別化)。

まずこの9つだけに徹底的に絞り込み覚える、反復する、そうすれば全社員がうちの会社がどういう会社か理解し、お客様にも自信を持って説明でき、愛社精神もわいてきます。

古田土会計では多くの朝礼見学者が訪れますが、説明はできるだけ新入社員にやってもらっています。
自社のよい所をアピールすることにより自社の強みがわかってくるからです。

私は経営計画書を作っていない会社こそ、この9つの定義をして全社員で共有してほしいと思っています。

多くの社長が頭ではわかっていてもなかなか作れないものです。
でもこの9つだけなら古田土会計やF不動産の真似をできるのではないでしょうか。
是非作成して下さい。

 

経営計画書を活用して、より一層強い会社へ

 

ランチェスター戦略という言葉をご存知でしょうか。
強者の戦略と弱者の戦略があります。

中小企業はほとんどの会社が弱者です。
強者はミートし、弱者は差別化します。
儲かっている会社はほとんど差別化がされています。

特に商品を絞り、地域を絞り、客層を絞っています。
この9つを定義し、全社員で共有することによって、全社員の一丸体制が作れれば会社は必ず儲かります。
社員を幸せにできます。

古田土会計で定義していることを書きます。

(1)経営とは、社員と家族を幸せにすること
(2)利益とは、社員と家族を守るためのコスト。利益をお金で蓄積することにより、災害、事故、ミスによる損失から社員を守れる。
(3)商品・サービスとは、お客様に喜んで感謝していただくもの。売るのではなく、選んでいただくもの。
(4)挨拶とは、相手の方に喜んでいただくこと又は元気になっていただくこと。だから挨拶は相手より先に元気よく明るく、プラスの言葉を言うこと。
(5)環境整備とは、気づく人間になること。
(6)朝礼とは、コミュニケーションの場ではなく訓練の場である。

リッツカールトンホテルのクレドや京セラのフィロソフィーは、理念の共有を目的としていますが、経営計画書は道具です。

道具は活用することにより経営の効率があがります。
道具がよければ全社員で簡単に短期間で使いこなせるようになります。

経営計画書を作っている会社はこれを活用してより一層強い会社になって下さい。
作っていない会社はラッキーです。
これを定義することにより、社長の理念・方針を短期間で伝えられ、全社一丸体制がつくれます。

古田圡 満