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kitanaiji 汚い字シリーズ

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とんがれ

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「よい会社と悪い会社」ではなく「よい社長と悪い社長」

 

新年あけましてお目出とうございます。

今年も中小企業にとって厳しい年になることは間違いないことですが、このような経済情況の中でも確実に業績を伸ばしている会社もあります。

一倉定先生の言葉で私の一番好きな言葉は、
「郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのもみんな社長のせい」
「会社はよい会社と悪い会社があるのではなく、よい社長と悪い社長がいるだけだ」。

 

「よい社長」の特徴とは

 

会社の業績よい悪いは社長の経営力によるものですが、私の会計事務所経営29年の経験から思うのは、
業績のよい会社、長く続いてる会社(30年以上)の社長は、バランスがとれていない。
特定の部分が突出しているということです。

まず、学歴が高くない。
高校卒業が多く、大学を出ていても世にいう一流大学は出ていない。
二流三流大学で4年で卒業していない社長や、自称中学中退の社長もいます。
ましてやMBAなど取得していない。

容姿はカッコいいとは言い難い、長身で着こなしがいいという人はめったにいない。
どちらかというと背が低かったり、太っていたり、あまりカッコよくない。

家庭を大事にしているかというとあまり家庭を大事にしていない。
奥様の評価はすこぶる低い。
奥様には頭があがらないから、けっして奥様に口ごたえはしない。
よって夫婦げんかはしないので、傍から見ると夫婦仲がよいように見える。

仕事中心なので子供の教育まで手が回らず奥様まかせなので子供が優秀でしっかりしているとは限らない。
社員の方が教育熱心である。

ではよい社長は、どこが特徴かというと、特定の部分が常人より数倍尖っています。

まず商売の勘がとてもよい。
嗅覚がするどい。
これからはこんな時代がくる。こんな商品がはやる。
商品・サービスを時代の変化に合わせて変えている。
いわゆる戦略立案能力に優れている。

そして人一倍仕事熱心で労働時間が長い。
そのためにお客様から好かれよいお客様に恵まれている。

その他にその社長に技術力がある。
人を教育したり、指導する才がたけていたり、営業力がとび抜けていたり等突出しています。

そのために周りからは変人扱いされている社長もいます。

 

変化の時代を生き抜くための「尖り」

 

私は会社でも同じではないかと思っています。
一流大学出の社員の多い会社の業績がよいかというとそんなことはありません。

会計事務所業界でいうと税理士とか会計士という資格者の比率の高い会社が伸びているのではなく、人柄のよい社員の多くいるところが伸びています。

これは全ての業界であてはまります。

社員には「学生時代は90点とればほめられたけど、仕事は90点ではダメだ。100点以外は落第、カンニングしてでも満点を取らなければいけない。」と言い聞かせています。
学生時代の成績で通信簿で4とか5の多い人より1,2,3が多くて1つか2つ、4,5がある人の方が中小企業に向いている気がします。

他は並以下だけどこれだけは会社で一番だというのを持つこと、自分の得意分野を持つ、特定の分野でとび抜けていればNO1なので人から頼りにされ、会社からも必要とされる。
必要な人はいくつになっても働けて、楽しい人生を送れる。

とにかく何でもよいからトンガレ。
尖った集団が変化の時代を生きぬける、社員一人一人が何で尖るか自分で探せ。

そうしないと定年後に働く場はなくなると言っています。
会社は社員とその家族を守るために個人は家族と会社のために常に成長していかなければなりません。

私は今年の9月で60歳になります。
丸くなりません。尖った人生、挑戦し続ける人生でいきます。

社員、お客様、古田土会計にかかわる全て人達にお役に立てるように努力します。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

古田圡 満