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kitanaiji 汚い字シリーズ

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給料日は社長が社員に感謝する日 賞与日は社員が社長に感謝する日

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「人生で一番楽しい日は支払日です。」という至言

 

古田土会計のお客様である五十嵐商会の五十嵐社長の
「人生で一番楽しい日は支払日です。」
倫理法人会のモーニングセミナーでこの話を聞いたとき、逆ではないか、入金日はうれしいが支払日は長ければ長いほどキャッシュフローがよくなり会社は楽になると思っていた若い頃(30代)がありました。

しかし、現実は五十嵐社長の言うとおりでした。
支払いを延ばしたり、支払手形が長く多額の企業ほど資金繰りが苦しく倒産していきました。

 

給料日を「社長が社員に感謝する日」と定義する

 

会社をつぶさないコツは支払手形がなく、金払いをよくすることです。
支払手形の中には、金利も危険負担料も入っていますから、現金で払うことにより、仕入値も安くなり、粗利益率もよくなります。

五十嵐商会様は、支払手形なし、無借金、自己資本比率70%以上、損益分岐点比率80%の超優良企業です。
業種は包装用品の卸売業です。(お客様大百科P28参照)

私は五十嵐社長の話から、給料日を「社長が社員に感謝する日」と定義しました。

感謝するのをどう表現するのかと考え、菱幸運輸の熊谷会長(当時社長)が給与を現金で支給し、家庭での家族への渡し方まで指導しているのを見て真似しました。
私が社員一人一人のところへ行き、「1ヶ月働いてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を言って渡しています。
私の予定により給料日にいない日は前日又は前々日に渡します。
社員に安心してもらうために約束の日より必ず前に渡しています。
私にとって「給与日が人生で一番楽しい日」です。

 

感謝の連鎖が人を幸せにする

 

賞与も現金支給ですが、給料と同じように私が社員一人一人の机のところへ行って感謝の心を込めて渡します。
しかし、社員がその日の日報で「賞与が頂けるのは社長(所長)のおかげです。」と書かないと日報を書き直しさせます。

賞与は、中小企業では30%の会社が払いたくても払えません。
残り70%の企業(平均社員数30名位)の平均も約25万円です。

新聞等のマスコミで流される賞与の額は、日本を代表する超優良企業の平均です。
正しく多くの企業にあてはまるのは、古田土会計で出している賞与の実態調査です。
中小企業の社員に正しい情報が伝わらないと、社員が会社や社長を誤解するのではないでしょうか。

例えば入社5年位で25万円の賞与が出たら(入社5年未満ならもっと低いはずです、平均ですから)世の中の平均を上回っています。
会社に感謝していいはずです。感謝していても言葉に出さないと伝わりません。
だから日報という文章にすることを強制しています。

経営者で十分満足な賞与を出していると思っている人はほとんどいないと思います。
もっと出したいけど出せない申し訳ないという気持ちで賞与を出しているのです。
ですから少ない額でも社員からの「社長、賞与を頂けてありがとうございます」の一言で頑張れるし、次はもっと多く出そうという気にもなります。

社員の日報を読むと森田サブリーダーは賞与が頂けるのは所長のおかげだと家族(子供にも)に説明しているそうです。
安藤リーダーは子供に札勘定させているそうです。(?)
毎年増えないと子供が心配するので私も頑張って利益を出し、賞与を増やそうという気になります。

給与も賞与も社長と社員が感謝する。
家族に感謝する。
家族も会社、社長に感謝する。
感謝の連鎖が人を幸せにするのではないでしょうか。

 

古田圡 満