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kitanaiji 汚い字シリーズ

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会社を潰すのはトップ、会社を伸ばすのはナンバー2

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会社におけるトップとナンバー2についての考え方

 

致知3月号の運とつきの法則の中で、西田文郎さんは
「伸びている会社は間違いなく共通していることがあるんです。
それはナンバー2の存在です。
いろいろな会社を見てきましたが、会社を潰すのはトップです。だけど会社を伸ばすのはナンバー2ですよ。間違いない。
絶対に経営者1人では会社は大きくできませんから。
そういうナンバー2との出会いがあるかどうか。そこが経営者の命運の分かれるところです。」

と言っておられます。

私が出会いたかった言葉は、今月号のタイトルとナンバー2との出会いがあるかということです。

私はナンバー2は育てるものではなく出会うものだと思っていましたから私の考えと一致しているので引用させてもらいました。

今月号で私が強調したいのは、会社を潰すのはトップだということです。

私は開業以来29年間うちのお客様以外も含めて、また倒産した会社も含めて2,000社以上の会社の決算書を分析していますが、お客様のせい、社員のせいで倒産した会社はほとんど記憶にありません。

ほぼ100%社長のせいで倒産しています。

私は決算書を見るとき、儲かったとか儲からなかったとかを表わす損益計算書よりも貸借対照表を重視しています。
貸借対照表には経営者の人格が表れていると思っています。

すばらしいB/S(貸借対照表)に出会うと感動します。

 

理想のB/S(貸借対照表)の具体的な姿

 

すばらしいB/Sに出会いました。

日本で一番大切にしたい会社大賞の選考委員になったものですから、ノミネートされた15社の分析をしたらそこに理想のB/Sがありました。まず現預金が多く、借入金はないか、少なく、自己資本比率が50%以上ある会社が多かった。メーカー、小売、サービス業に関係なくです。

私は質問しました。
「スーパーで5店舗もあり、駐車場も必要なのにB/Sに土地、建物の金額も少なく、敷金、保証金も少ないのは何故ですか」
と。

答えは地元の地主さんが協力的で安くしてくれているとのことです。
地元にとってなくてはならない店になっているために多くの人が協力してくれているすばらしい会社です。

日本の企業は土地、建物を借入金で目いっぱい購入し、保証金、敷金も多額に払っています。
B/Sの左側が重すぎます。

そのために多額の借入金をかかえ、多額の返済額に苦しんでいます。
借入金の返済原資は利益ですから、利益を出すために仕入先に無理な値引を要求し、多く売るために値引競争をして儲けのない商売をしています。

ノミネートされた企業はいずれも財務体質がよく無借金の会社も多いため、売上拡大に走ることなく、仕入先、外注先にも優しく、自社の社員と同様に外注先の社員と家族も大事にしています。

つまり財務体質がよいとよいものを少し高く仕入れてもお客様に満足していただける価格で販売し、十分な利益を出せるということ。

よって会社の財務体質が価格(P・V)を決めます。

 

打つ手は無限 古田土会計に相談を

 

3月11日の東日本大震災で今後各企業の売上高は減少すると思われます。

売上高が減っても、経営効率の一番の指標である総資本経常利益率を高めることは可能です。打つべき手をまとめましたので添付資料としました。

売上が減っても利益を出しましょう。
B/Sの左側を軽くことによってお金を捻出しましょう。限られたお金の使う順序を間違わないで下さい。

絶対に倒産させないで下さい。打つ手は無限と思って下さい。

古田土会計のお客様以外でも相談にのります。
知人、友人で困っている人がいたら、古田土会計を紹介してください。

一緒に生き残る方法を考え、共に行動しましょう。

 

古田圡 満