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kitanaiji 汚い字シリーズ

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経営者とリーダーは人格を磨け

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リーダーの人格が社員のモチベーションを変える

 

「日本で一番大切にしたい会社」という本が30万部以上売れています。
この手の本としては驚異的な売れ方です。

著者の法政大学の坂本光司教授が「人に優しい会社を目指しなさい」と論文の中で社員のモチベーションについて書かれています。

「社員のモチベーションが高い企業と低い企業とを3年間比較研究したことがある。
そこで分かったことは人事制度や給与制度はほとんどモチベーションに影響を与えない。結論はリーダーの人格。
経営者や上司への信頼が薄れた時にもっともモチベーションが低下することが判明した。
どんな制度を作るかではなくどんなリーダーがいるかが大事であって、経営者が自分自身を変えず自分以外のものをいくら変えても会社はよくなりません。」

これは500社以上のアンケートの結果です。
坂本先生のことが税理士新聞でも掲載されているので添付しておきます。

この研究結果は、中小企業経営者で勘違いして社員教育が足りないから業績が悪いと思っている方に多くの気づきを与えてくれます。
モチベーションが低いのは社員の責任ではなく、自分の人格にあるのだと。
そうとわかれば経営者は人格を高めればいいわけです。

 

リーダーの人格を高めるためには

 

人格を高めるためにはどうすればよいのか。
中堅企業の経営者が自分は人格が高いと思っている経営者はほとんどいないのではないかと思っています。

みんな自分の人格が低いために失敗をし、社員に迷惑ばかりかけていると反省ばかりしているのではないでしょうか。
私も毎日反省ばかりしていています。もっと準備をしっかりしていればよかったと実力不足を痛感しています。

経営者・リーダーは自分では人格が低いと思っていても社員やお客様等の関係者から人格が高く尊敬されればよいのではないでしょうか。
すなわち、自分がどう思っているかではなく、他の人からどう思われているかが大事なのではないでしょうか。

他人から人格が高いと思われる方法の1つとして経営計画書の経営方針書があります。

経営方針書には長期事業構想が書かれており、会社の未来と社員の未来が書かれています。
特に社員の処遇で、社員が「社長はそこまで自分達の将来を考えてくれているのか」という内容を書けば社員は社長を尊敬し、社長を信頼し、ついてきて来れるのではないでしょうか。

さらに個別方針では、環境整備に力を入れ、そこに書かれている整理、整頓、清掃、躾、作法、挨拶、言葉使い等を社長、リーダーが先頭になって実践していけば、間違いなく人間性が向上し、尊敬される人格になれるのではないでしょうか。

社長、リーダーの後ろ姿を見て、社員は経営方針書に書かれていることの本気さを感じとり、その方針に協力し、社員自身も変わり、社員のモチベーションが高まるのではないでしょうか。

 

経営計画書で社長の思いを表現し、価値を共有する

 

経営計画書は社長が変わり、社員のモチベーションが高まるまさに魔法の書です。

多くの会社が数字の計画は作るのですが、方針書まで作っていません。
もったいないことだと思います。

目の前に会社と社長、社員がよくなる便利な道具があるのに使おうともしません。
多くの会社の社長は社員想いで、自分を犠牲にしてまで会社をよくし、社員に幸せになってもらいたいと思っているのですが、表現力が乏しいために社員に伝わりません。

経営計画書により、社長の想いを表現し、価値観を共有し、理想とする会社を共に創ろうではありませんか。

 

古田圡 満