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kitanaiji 汚い字シリーズ

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理想の会社を目指して

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年齢や状況によって変化していく「人格」

 

人は年齢を重ねると人間が丸くなるとか、穏やかになるとか言われていますが、私にはどうもそうは思えません。
人は歳をとると強欲になり、性格が悪くなるのではないかと思っています。

マスコミで報道される巨額脱税で「あんな立派な人が何故そんなことを」とか、
株取引やデリバティブ取引による巨額損失では「あんな堅実経営をしていた人が何故そんなことを」とか。
「魔がさしたとか思えない」とか言われるケースがよくあります。

その他にも政治家のうそ、官僚の天下り、汚職は絶えません。
人は最初に大きな志を持って政治家や役人になったはずなのに地位や名誉・お金が手に入ると人格が悪くなっていきます。

立派な人と言われた人でも問題を起こしたときには、その問題を起こす人格になり下がっていると考えたほうが私にはわかりやすいです。
皆様はどうでしょうか。

 

社員を引っ張る「人格」をつくるには

 

ではどうしたら、地位やお金が貯っても人間性を高められるかというと、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの本を読むと、「毎日々反省する時間を持つことである」と書かれています。

凡人である我々ができることは、経営ビジョン、経営理念を掲げ、社長が先頭になって実践することではないでしょうか。

私は人格が低いものですから、私の器で社員を引っ張ることは出来ないと確信しております。
しかし、経営ビジョンなら、社員もワクワクしながら仕事をして、世の中に貢献したいと思えるような人材に育ってくれるのではないかと思っています。
そのために社員にわかりやすいビジョンを作成し、社長はビジョンの実現に向かって一番熱心に努力している人であればよいのではないか。
人格はそう簡単には高められませんが、ビジョン・理想の実現のために誰よりも努力することは、私でも二代目の経営者でも出来るのではないでしょうか。

 

「心のボトムアップ」でいい会社をつくる

 

いい会社というのは、働いている社員の姿がいきいきしていること、現場が重視され、現場からお客様に喜んでもらえるアイデアが提案され、実行されることではないでしょうか。

社員のモチベーションのあげ方として、ボトムアップの経営が言われますが、一般的には、賃金や評価と連動した「物やお金中心のボトムアップ」が主流です。
これのみですと全て自分中心の仕事となり、社員同士で支え合うとか、お客様への心のこもったサービスは2の次になるのではないでしょうか。

それよりも全社員がビジョンや理念を共有し、ビジョン・理念のために働くと、仲間のため会社のため、お客様のためにやる気になって最高のモチベーションになるのではないかと思います。
私はこれを「心のボトムアップ」と言っています。

中小企業は何故すばらしいかといいますと、企業の目的を「働いてくれている人を幸せにすること」とはっきり名言することができるからではないでしょうか。

それを実現するために経営ができる、率先垂範できる、勉強できる、小さな会社ですけど心の温かい会社をつくれる、お客様のため、社会のために微力ですけど行動できる、こんな幸せなことはないのではないかといつも感じています。
一生は一度ですから、思いきり、他人の思惑など気にせず、理想の会社を目指して、人様に語り、社員に熱く語り、言っていることと現実のギャップにも目をつむり、ただひたすらつき進む、そのような人生にします。

 

古田圡 満