経営計画発表会
何のために会社で働いているのか、が伝わる経営計画発表会
今年になって、2月1日迄に10社の経営計画発表会に出席しました。
どこの会社でも感動がありましたが、このうち数社の発表会の内容を紹介させて頂きます。
(株)徳倉様では、まず社長が経営方針を発表する前にスクリーンに古代エジプトで、ピラミッドを建造している労働者の絵を映し出し、3人の労働者に「あなたは何をしているのですか」と質問した。
1人目は「みればわかるだろう石を運んでいるんだ」と答え、
2人目は「ピラミッドを造っているんだ」と答え
3人目はニコニコした顔の労働者が「ピラミッドという歴史に残る建造物を造るのに携わっているんだ」と答えたと説明し、
徳倉の全社員が何のために会社で働いているのかということをわかりやすく説明しようとしている努力が伝わってきました。
お客様に役立つことを、が実践できる会社理念
保険サービスシステム(株)では、発表会の後の懇親会で私は隣にすわった2人の人に「なんでこの会社に入ったの」と質問したらこの会社の理念が気に入ったからですとういう返事でした。
保険S.Sの理念は「ベストアドバイスルール」です。
とても短かい言葉で会社が何を目指しているのかわかりやすく表現されたすばらしい理念です。
大企業である保険会社に勤めていたときは入社後、会社の資産額や規模、契約数等でいかに自社がすばらしいかという教育を受け、配属後は会社の指示する商品をお客様の立場でなく、会社の立場で売らされていた。
だからお客様が損することがわかっていても無理して販売していた。
ところがこの会社は「ベストアドバイスルール」なのでお客様に役立つ商品しか売ってはいけないことになっているので働きがいがあると話をしていました。
保険S.Sは、自社のよさがわかるのは、新卒より保険会社出身者なので中途採用に重点を置き、価値観の共有をはかっていると橋本社長は言っていました。
どんなときでも教育を実践するトップの姿勢
(株)エイコー様では、社長、幹部の発表、会長講話。
やさしくわかりやすかった。
その様子を乾杯の挨拶をされたみずほ銀行笠原支店長が用意された原稿を読まず感じたことをメモしたものを話されていました。
暖かい、元気、活気がある、一体感がある等だったと思います。
私も発表会懇親会を通して役員、社員間に一体感があり今期の目標達成に向けて全社員が一丸になってやるんだという決意が十分に伝わってきた感動的な発表会でした。
発表会の中で表彰のため社員の名が呼ばれ、社員の「ハイ」の返事が小さいと会長、社長役員が何度も繰り返して
「声が小さい。もっと大きな声で」と繰り返し、繰り返し注意されていました。
見事です。
教育は繰り返すことで積み上げられていくものですからそれをトップがどんなときでも実践しているのは立派です。
返事は相手や回りの人達への思いやり
鈴木自工(株)様では若い整備士が名前を呼ばれると大きな声で返事をし、早足で表彰のため壇上に行くのですが、来ひんの紹介ではホンダ、日産、トヨタ、スズキ、東京海上、損保ジャパン等一流企業の責任者が名前を呼ばれても返事せず、何度も鈴木社長から「もう帰ったのか」と言われた後で壇上に上がったのを見て、この人達は、ハイと返事すればいることがわかるのに何故返事しないのか、空気の読めない人達だと思ったわけです。
ハイという返事は相手や回りの人達への思いやりです。
私は、ハイという返事を日本人がもっと使い、返事をしない人は自己中心、思いやりのない人、返事をする人は、人様に迷惑をかけない思いやりのある人と定義してもよいのではないかと思っています。
古田圡 満