賞与の真実
中小企業の実態とあまりにも違うマスコミ報道の賞与額
この時期になると、日本経済新聞他マスコミは、一人当たりの賞与が70万円を超えているとか、去年より何%アップしたとか報道しています。
私はこの情報に対して常に違和感を持っていました。
私達がおつきあいさせて頂いている会社の実態とあまりにも違うからです。
でも平均でもないないのです。
先月号でも紹介したように上場企業でも給料の低い会社はたくさんあります。
この情報は、日本の有力企業1,000社とか、1,500社の調査によるものです。
有力企業とは、非上場も含んで利益の出ている歴史ある超優良企業のことだそうです。
平均年令40歳、平均勤続年数16年~18年の人の賞与が70万円位ということです。
我々中小企業の平均年令、勤続年数とは大きな差があります。
社員はマスコミの情報を正しく理解していないため、自分と同じ条件で一般的に70万円位の賞与が平均だと誤解しているわけです。
有力企業は、全企業の0.05%位です。
この位の数の会社の情報が世間の平均のように誤解させるように流されています。
実際の中小企業の賞与額は?
では何故マスコミは世間の実態とあまりに違うことに気づかないのでしょうか。
一つは、彼らの賞与が日本一高い業界だと私は思っています。
もう一つは、彼らの手抜きです。
自分達の足で実態を調査していないことです。
彼らの情報は、企業側から公表された数字を発表しているだけなのです。
では、中小企業の実態は、平成12年の情報ですが、私の感覚では、今と変わらないと思います。
サンケイ新聞の記事です。
中小企業の賞与は、43.5%は支払われていなく、支給企業の平均は、40歳位で平均勤続5年~10年で20万~30万円と見たほうがよいのではないかと思います。
古田圡 満