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kitanaiji 汚い字シリーズ

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現場主義

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仕事の能力は神様から与えられたものである

 

今、売れている本で「ユダヤ人大富豪の教え」という本があります。
私は、6ヶ月位前に買って読みました。

数年前には、「金持ちとうさん、貧乏とうさん」という本がベストセラーになりました。

2つの本とも金持ちになった人の話を通して、人生の生き方を教えようとしているのでしょうが、ほとんどの人には役に立たない本ではないかというのが私の感想です。

まず、「金持ちとうさん」のように財産運用をしていたら、2~3年前の日本ではほとんどの人がキャッシュフローが回らなくなり自己破産しています。
また、「ユダヤ人・・・」の本のような生き方(自由人と不自由人という区分を作者はしていますが、)をできる人はほとんどいません。
みんながこの本に書いてあるような生き方をしたら、真面目に働く人などいなくなってしまいます。

しかし、金持ちになった人の本の中でも斎藤一人さんの本はお勧めできます。

彼は仕事の能力は神様から与えられたものであるから、いくらお金持ちになっても人様のお役に立てるように目いっぱい働いて、納税し、社会のお役に立ちなさいと本の中で言っています。
すばらしい生き方です。

 

机上の理論と現場とのずれ

 

先日テレビを見ていましたら、テレビ通販で成長しているジャパネット高田が紹介されていました。

その時に慶応大学の金子勝教授が「今は不況だから人々が外に出ないで家の中でテレビを見ているから衝動買いしているだけだ、景気がよくなれば売れなくなる。」とコメントしていました。

それに対して高田社長は
「消費者はバカではありません。消費者は本当によいものしか買いません。私達はしっかり市場調査をして本当によいものをお客様に提供しています。それでなければ10年間も成長し続けられません。」
と答えていました。

大学教授や経済学者は机上で考え、統計数字を出してものしり顔でもっともらしく話をします。
現場とはだいぶずれていることが多いように私には思われます。

マスコミやベストセラーの本にはだまされないように気をつけたいものです。
常に自分が立っている現場から世の中を見る目を養いたいものです。

 

よいアイデアや商品、サービスは現場から生まれる

 

現場では、多くの人が真面目に働いています。
朝早くから夜遅くまで。
この人達がいるから世の中が成り立っています。
会社の中で社長になるとか、幹部になっている人達の働きに対する考え方が大事です。

何のために働くのか、「社員とその家族を守るため」と考えたらどうでしょうか。

小欲より大欲を持って生きる。
志を高く持って生きる。
人様に喜ばれるような生き方をする。
忍耐が大事、努力するからやがて報われる等々。

これらのことは、現場主義の人達なら誰でも知っている真実です。
よいアイデアや商品、サービスは別荘の中でリラックスしながら生まれるのではなく、現場の中で仕事が熱心な人達の中から生まれてくるものです。

 

古田圡 満