女子高生の教え
とある女子高生が語った成長についてのアドバイス
今月のタイトルを見たとき、今迄のタイトルと違うので、路線変更かと思われたのではないでしょうか。
しかし、ご心配なく。
内容は、今月も私が感動したことを皆様にお話をしたくて書きました。
この話は、私共の女子社員がマクドナルドで食事をしていたときに、隣の席にいた女子高生2人の会話を小耳にはさんで感動したという話です。
その話を聞いて、私が感動しました。
1人の女子高生がもう1人の女子高生にアドバイスをしていたそうです。
話の内容は、堅い表現をすると自己実現です。
アドバイスの内容を要約すると、仮にA子さんとします。
「A子さん、自分が成長するためには、自分の置かれている状況(立場)をイイこと、悪いこと、全て受け入れることヨ」
そして
「目的をはっきりさせて、どうなりたい、どうしたいということを具体的な目標にして、誰よりも強く思うことヨ」。
さらに続けて言うのには、
「自分の上に5人の人がいたら、1番上の人をすぐ目指すのではなく、まず4番目の人に近づき、追い越すために努力をする。次に3番目、2番目と続く…。2番目になったら、1番になるために今まで以上の努力をすることヨ」。
いかがでしょうか。
この話、私達経営者、幹部でもなかなか出来ない話です。
説得力とは、相手に伝わらないと意味がないのですが、なんと説得力のある話し方なのか、すごい女子高生だと思いました。
急に大きな夢は実現できない
この話を会社経営に置きかえるととてもよくわかります。
会社には経営理念が必要です。
経営者の強い想いを短い言葉に凝縮したのが経営理念です。
経営計画を作るということは、まず自社の置かれている情況(人、物、金、情報等)を経営者がしっかり分析し、会社の長所、短所を受け入れて、5年後、10年後の自社の姿を強くイメージすること。文章にすること。
そのためには、長期事業計画により1年後、2年後と具体的に5カ年計画を作ります。
急に大きな夢は実現できません。
夢を実現するためには、当然ですが、今迄と同じ努力でいけません。
女子高生と同じ説明になります。
経営者の想い、方針を社長自ら作ることの意義
中小企業のほとんどの経営者は経営計画書をつくっていません。
また決算書(数字)中心の計画書も多くあります。
このような計画書ではあまり意味がないと思います。
まず社長自らがつくることに意味があります。
古田土会計では、お客様と一緒に計画書を作ります。全て手書きです。
1時間から90分で出来ます。
経営者の想い、方針は社長自らが作って下さい。勉強して下さい。
はじめて作ったものは社長にとって本位ではないかもしれませんが、5年も続けると、目標達成、戦略力がおどろくほど身につきます。
もうすぐ平成16年です。
来年に向けて今から準備して下さい。
勝負は戦う前についています。
古田圡 満