case 問題解決事例

目標値から逆算思考で経営課題に手が打てる〜数字を経営に活かす〜

目標値から逆算思考で経営課題に手が打てる〜数字を経営に活かす〜
千葉県船橋市にある美容室「cricca」を経営する有限会社トミ美容室。
「すべては『365日、お客様のキレイ』のために」を掲げており、特にヘアケア&ホームケアに注力している美容室です。わが社とは2017年からのお付き合いをいただいています。今回は、西出礼信社長にわが社とご契約していただくまでの経緯や、わが社と契約してから得られた変化などについてお話しいただきました。――まず、わが社と契約される前のことをお伺いいたします。

両親が美容室を経営していて、私に代替わりした後も、古くからお世話になっていた会計事務所さんに依頼していました。当時は会計の管理も適当に行っており、決算前に慌てて領収書を集めて会計事務所に丸投げしているような状態で、体裁的には決算を行ってはいましたが、数字のことはまったく理解していませんでした。

あるとき、あるメーカーさんの経営勉強会に参加する機会がありました。そこで、会計について学ぶセッションがあったのですが、原価や粗利の話を聴いても全然理解できませんでした。

当時の会計事務所の所長に「財務の基本を教えてほしい」と伝えたのですが、「結局最後は節税や役員報酬等で帳尻を合わせるから、勉強しても意味がないよ」と言われてしまったんです。

財務の勉強に関して、その会計事務所は頼れないと思い、ネットでコンサル会社が主催している財務の勉強会も見つけたのですが、大体が土日開催でして。美容室は基本的に火曜日が定休日ですから、「学びたい」という気持ちがありつつも、学べない状態でした。

――その後どのようなきっかけでわが社を知っていただいたのでしょうか。

9年前、さまざまな起業家や社長がインタビューを受けているDVDを購入し、そのなかに古田土所長もいらっしゃいました。そのDVDのなかで朝礼や掃除の重要性を説いていて、感銘を受けたのを覚えています。

そのDVDを一緒に見た美容師の友人が先に古田土会計さんに契約を変更しており、良い評判も聞いていましたし、「替えたほうがいいよ」と勧められてもいました。ですが、親の代からのしがらみもあり、なかなか替えるタイミングを掴めずにいまして。その後、当時の会計事務所と少しトラブルがありまして、それが古田土会計さんに契約を替えるきっかけになりました。

社長が数字を把握することの重要性

――わが社では記帳はお客様ご自身でご入力いただくようにしています。以前の会計事務所とはやり方が異なりますが、抵抗はありませんでしたか。

以前は会計事務所に丸投げしている状態でしたので、正直、最初は抵抗がありました。ただ、当時の担当者さんから「社長自らお金の流れを細かく入力することによって、お金の流れを把握できます。社長がお金の流れを把握していなければ、それは財務とは言えません。ですから社長自ら入力してください」と言われ、会計ソフトを購入し、入力方法も教えてもらいました。

実際に入力を始めると、不要な経費も見えてきて、社長自らお金の流れを把握するのは基本中の基本だと理解できました。自分で入力するのは時間もかかりますが、それだけ得られるものもあるので今も続けています。

以前の会計事務所でも「健康診断と同じで毎月会計に向き合ったほうがいい」と言われていたのですが、結局言い訳をし、丸投げしてしまっていたんです。何十年もできなかった行動を、古田土会計さんに替わった途端、毎月の月次の報告に間に合うように入力できています。私が古田土会計さんと契約を始めたのは54歳のときですが、その年齢でも180度変わることができたのには驚いています。

抜き打ちの税務調査も経験しましたが、自信を持って「見てください」と言えましたし、結果としては是認をいただきました。

逆算思考で労働集約型モデルからの脱却

――わが社と契約してからどのような変化がありましたか。

逆算思考で戦略を立てる習慣がつきました。古田土所長は「美容業界は労働集約型だから元々儲かりにくい業種」と仰っていましたので、その前提でどう戦略を立てていくかを考えました。

美容師は技術仕事で、手元を見る仕事であるがゆえに、目先のことに追われてしまいがちです。かつては社内で目標を立てる際に、なんとなくという理由で「売上10%アップ」といった目標を立てていました。

古田土所長の教えを聞いてからは、利益計画を立て、最終的に会社としてどのくらいの利益を得たいかを明確にしています。ただ単に新しい戦略を始めるのではなく、なぜその戦略をとる必要があるのか、着地のゴールから紐解き逆算し、ゴールにたどり着くために何をするかという発想になりました。

自分でも経営のことを調べて、未来を描く手法には「バックスキャスティング」と「フォーキャスティング」という2つの方法があることを知りました。フォーキャスティングは現時点を起点に積み上げていくという考え方で、現状ベースの考えであるため売上が伸ばしにくいこと、不確定なことが生じたときに対応が難しいというデメリットがあります。

一方、逆算型思考であるバックキャスティングは、逆算から巻き戻していくことで予測がつき、達成するためにハードルとなる要素も、ある程度の予測をしながら柔軟に対応できるため、伸びしろの幅が上がっていきます。なんとなく進めて「良い結果が出たらいいな」という考えではなく、逆算をし、「絶対にこの利益を稼ぐ」という考え方とも言えます。

「目標とした利益を出すために何をすべきか」ということを積み重ねていったことで、特別な努力をしなくてもステップを上がっていける確率が高いのではないかと、5年間続けてきて実感しています。

労働集約型ビジネスモデルからの脱却のための具体的な方法としては、お客様に使い続けていただける消耗品を販売することが有効ですので、シャンプーやケア用品に力を入れています。

――逆算思考が良い影響を及ぼしているという声はお客様からもよくお伺いします。

逆算思考のおかげで社員の給与も上げることができました。古田土会計の教えとして「良い社長とはコストカットをして会社の利益を上げるのではなく、給与を上げてでも経常利益を上げていくべき」と最初にお話しいただいたのを覚えています。

私自身は自分の性格はそんなに良くないと思っていますが、せっかくなので、古田土式の「良い社長」は目指してみようと思いました。5年前に比べれば、社員の年収も上げることができています。

――わが社と契約をしていただき、どのような点をメリットと感じていらっしゃいますか。

わからなくて悶々としていたことが理解できるようになりました。たとえば、財務上は黒字になっているにもかかわらず、手元にキャッシュがないといったこと、逆に数字上は1,000万円ほどの赤字になっていて、経営が不安になるような数字であっても、手元にはそこそこのキャッシュがあるなどの謎めいた現象が起きているときに、その現象の理由がわからず、もやもやとした気持ちを抱えていました。

古田土会計さんに依頼するようになってからは、質問すると親切丁寧に数字を出しながら教えてもらえたので、「なぜこういった数字が出るのか」ということについて、独りで悩むことがなくなりましたね。

5年契約していて感じることは、古田土会計さんでは、帳簿として数字を出して終わりではなく、一つひとつわからないことを数字で教えていただけることがメリットです。社内でやりたいと思っていることを裏付けとして数値化して、正しい方向性を見だしてくれるところが古田土会計さんの価値だと感じています。

優秀な財務担当社員を雇用する代わりの顧問料と考える

――どんな方にわが社をおすすめしていただけますか。

一点目は、同じ美容業界でいいますと、複数の店舗を経営している企業におすすめです。複数の店舗を持っている企業さんは、多くの人を雇用しているということで、それだけで社会貢献をされていると思います。

しかし、多くの社員さんを抱えているのであれば、間違った財務や経営をしないことが、会社の未来と社員の未来を築いていくためのポイントです。古田土会計さんのような本質を教えてくれる会計事務所さんとお付き合いすることで、より良い状態で会社を経営していけると思います。

もう一点は、私のように50歳を超えているなど、ある程度の年齢で「今更聞けない」「今から学んでも遅いかもしれない」という思いのある方です。古田土会計さんでは、財務や経営の基本的なことから親切丁寧に教えていただけるのでおすすめです。

会計事務所に支払う顧問料をコストだと思っている経営者さんも多いと思います。ただ帳簿を出してもらうだけでしたら、コストに特化したほうがいいでしょう。しかし、社長として財務を学び、戦略をきちん持つために、数字として裏付けをもって正しくバックアップしてもらえることは重要です。一般的な美容室には経理担当者はいませんが、単なる経理ではなく優秀な財務担当者を一人雇用すると考えたら、顧問料は安い金額だと思います。

――最後にこの記事を読んでいる方に一言いただけますか。

繰り返しになりますが、逆算思考を身につけられたことの良い影響は大きいです。ただ、戦略を立てたのちに、実践していく過程で紐解く必要のある問題は多々あります。その問題を解くための方程式を教えてくれるのが古田土会計さんです。

弊社は在籍している社員に大きく変化はなく、競合他社にないような特別な技術を身に着けたわけでもありません。ですが、業績が上がったということは、戦略を立て、一つ一つ論理的な方程式を用いて、理解し進めていった結果だと感じています。

54歳までちんきちんと財務ができていなかった私でもできましたので、古田土式を学べば、論理的に戦略を立て経営していくことができるようになると思います。