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kitanaiji 汚い字シリーズ

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挨拶・掃除・朝礼は社員を幸せにする。

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挨拶、掃除、朝礼であがった生産性

 

開業して20年間位は
「挨拶と掃除ばかり強制して、税法や会計を教えてくれない、こんな会社には勤められない」
と多くの社員が辞めていきました。

入ってくる社員は資格も経験もない社員です。
社員からは「もっと経験者や資格者を入れて下さい」と言われ続けました。
しかし、当社の経営理念や駅前清掃、小中学校へのトイレ清掃、挨拶の話をすると断られました。

会計のプロや税法のプロは少ないのですが営業活動をしなくても口コミでお客様は増え続け、売上は伸び続け、今年の12月末の決算では13.5億、社員は150人、来年の4月には160人になります。

他の会計事務所では、有資格者をたくさん揃え、勉強会をしっかりやっています。
ただし、一人当たりの粗利益額や一人当たりの経常利益、一人当たりの給与は古田土会計のほうが高いのが現実です。

一般的には、全社員と元気な挨拶をする時間、30分かける朝礼、社内と社外の清掃30分間は仕事をしていないので生産性は低くなるはずです。
しかし現実は、挨拶、掃除、朝礼をしっかりやっている我社のほうが生産性が高いのです。

 

「活発な現場」が社員の生産性を高める

 

10月の月次決算書の添付資料とした、松本毅がまとめた「データの見えざる手」を読んで納得しました。
センサーによる100万人以上の人間行動の研究の成果だそうです。

人間は、よくも悪くも、自分のまわりの環境要因の変化に慣れてしまい、この環境要因には職場の人間関係、人事評価、給与、健康等すべてが含まれるが、これらの環境要因をすべて合わせても、幸せに対する影響は、全体の10%にすぎないのだそうです。

残りの90%は、日々の行動のちょっとした習慣や行動の選択の仕方、特に自分から積極的に行動を起こしたかどうかが重要で自ら意図を持って何かを行うことで人は幸福感を得る。
例えば人に感謝を表す、困っている人を助けてあげるという簡単なことでも、ハピネスは格段に高まる。

行動を起こすこと自体が、人の幸せなのです。
結論は「活発な現場」では「社員の生産性が高まる」し、一方「活発でない現場」では「社員の生産性が低くなる」のは普遍的、一般的な傾向である、としています。

いくら優秀な社員がいても自己中心的な人間の集団では職場の活発度が低くなり、生産性は低いのですが、会社が社員を幸せにする経営理念によりお客様に喜ばれたり、感謝されたりする仕事をしていけば社員は幸福感が高まり、結果として生産性が高まることがデータとして証明されました。

 

「挨拶、掃除、朝礼」の繰り返しの力

 

会社の活発度を上げる具体的な繰り返しの行動が挨拶、掃除、朝礼です。

挨拶は相手より先に元気よく明るく、大きな声でするものです。
目線を合わせ、笑顔ですることによりお互いのモチベーションは上がり、お互いが幸せになります。
反対にお互いに無視、無関心で挨拶もしない集団では幸せを感じることができるでしょうか。

朝礼でスピーチをする。
うなづきながら聞く。
よいことがあると大きな拍手を笑顔でする。
お互いに相手をほめる。
ハッピー体操をして相手の方に心地よくなってもらう。

お互いにありがとう、感謝します、を連発して幸せになりましょう。

会社は目の前のお客様にどうしたら喜ばれるか考え、実行して、お客様からありがとう、感謝します、と言われ続けると成功します。
会社は社員に幸せになってもらうために、繰り返しの力である挨拶、掃除、朝礼を形にして実行しましょう。

古田圡 満