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【経営者に必要なのは◯を積むこと】「流動比率」が高いから、うちの会社は安全という勘違い⑤

【経営者に必要なのは◯を積むこと】「流動比率」が高いから、うちの会社は安全という勘違い⑤

本当に財務体質が強い中小企業とは、どのような会社?」
「経営者として成功するために意識すべきこと、経営のコツは?」

このようなことが少しでも気になる方は、ぜひこのコラムをお読みください。

こんにちは。古田土会計・代表社員の古田圡満です。

本コラムでは、中小企業の社長の皆さまが勘違いしやすい事例をまとめた書籍『熱血会計士が教える 会社を潰す社長の財務!勘違い』から、ポイントをかいつまんで解説していきます。

今回のテーマは、前回までに引き続き「『流動比率』が高いから、うちの会社は安全という勘違い」です。

今回は私が開発した「社長の成績表」中小企業版の解説の続きと、長年多くの中小企業を見てきた私が考える経営のコツ、優れた経営者になる方法などをお伝えします。会社の財務を改善したい方、経営者として大きな成功を収めたい方などは、以下の内容をぜひ参考にしてください。

▽動画でも解説しています

「社長の成績表」中小企業版の見方

まずは前回に引き続き、古田土会計のオリジナル商品である「社長の成績表」中小企業版について解説します。「社長の成績表」中小企業版は、以下6つの観点で点数を算出し、それぞれの中小企業を評価するツールです。

1. 収益性・生産性
2. 効率性
3. 安全性
4. 持続性
5. キャッシュ・フロー
6. 資金力

前回は4の持続性まで説明したので、今回はそれ以降についてお伝えしていきます。

5. キャッシュ・フロー

5番目はキャッシュ・フローです。キャッシュ・フローでは、営業キャッシュフローで投資キャッシュフローを賄い、追加の借り入れなしで長期借入金を返済しても預金が増加するというのが最高の状態です。

そのほか、0〜4まで、以下のような格付けを行います。

C/F計算書の分析 配点
営業CFで投資CFを賄い、追加借入なし、長期借入金を返済しても預金が増加 5
営業CFで借入金返済はできるが、投資CFは追加借入をしなければならない 4
フリーCFで借入金返済が賄えている 3
営業CF<借入金返済であり、借入金返済を借入増加で賄っている 2
営業CF、FCFがマイナスで、借入金返済を短期借入金で賄っている 1
営業CF、FCFがマイナスで短期借入金でも賄えず、預金が大幅に減少 0

要するに当期純利益から営業キャッシュフローを出し、その営業キャッシュフローで設備投資などを賄い、それでもプラスになるフリーキャッシュフローの範囲内で借金を返して預金が増える。これがキャッシュフローのあるべき姿です。

それが毎期のように続くようになると、ものすごく財務体質が良くなります。やがて無借金にもなるわけです。無借金になると減価償却費分だけどんどんお金が貯まったり、設備投資も無借金でできたりするようになります。理想的な財務体質です。

ただし、人によっては「無借金にすると銀行が相手にしてくれないから借金をしていたほうがいい」と言う方もいます。それも一理ああるので、付き合い程度に借入をしておくのも有意義です。

例えば、5億円くらい預金が貯まり、自己資本比率が80〜90%になったら、1,000万円くらい借金をしておくのが良いのではないでしょうか。しかし、それは実質無借金と同じです。

5,000万円くらい借りたとしても、預金の10分の1くらいの借金ならば、借金がないのと実態的には変わりません。ただ付き合いで銀行からお金を借り入れているだけなのですから。

目くじらを立てて「無借金にすると銀行は相手にしてくれないので、無借金会社の社長は馬鹿だ」などと言う人たちもいますが、とんでもない話です。

・最も安全な中小企業の特徴

我々は現場で中小企業を見て、一番安全なのは無借金で貯金をたくさん持っている会社です。現実に無借金の会社がコロナ禍で資金繰りに詰まり、「貸してください」と言ったら銀行は喜んでお金を貸しました。無借金会社に対して銀行は躊躇しません。

日本政策金融金庫も、今まで取引がなくても喜んで貸してくれています。

無駄な家賃と無駄な借金は必要ないのです。そのような余裕があるなら、どうして社員の賞与などをもっと増やさないのかと、私はいつも思っております。お客さまにはっきり言うこともあります。

6.資金力

さて、最後は資金力で、これが本当に大事です。資金力の格付けをしないと、本当の実力はわかりません。
資金力の格付けは、資金別のBSの分析によって行います。詳細は以下の通りです。

資金別のBSの分析 配点
繰越資金と資本金等までで資金の運用を賄えている状態 5
売上仕入資金調達額までで資金の運用を賄えている状態 4
固定資金調達額までで資金の運用を賄えている状態 3
短期調達資金額までで資金の運用を賄えている状態 2
短期調達資金額でようやく資金の運用を賄えている状態 1
上記配点1の状態が2期連続している 0

上記の通り、資本金まで入れて資金の運用を賄えるなら、超優良企業に分類されます。このように資金力の格付けもはっきりと行うことが可能です。

◯【すべて満点】ある水道工事会社の例

1.収益性・生産性(損益分岐点比率)
前期 後期
57.4% 56.8%
5点 5点

※80%未満で満点

2. 効率性(ROA)
前期 後期
35.4% 22.9%
5点 5点

※10%以上で満点

3. 安全性(自己資本比率)
前期 後期
65.2 64.7
5点 5点

※60%以上で満点

4. 持続性(ROA×自己資本比率)
前期 後期
2307.9 1451.5
5点 5点

※600以上で満点

5. キャッシュ・フロー(C/F計算書の分析)
前期 後期
超優良 超優良
5点 5点
6. 資金力(資金別B/Sの分析)
前期 後期
超優良 超優良
5点 5点

これはある水道工事会社の事例ですが、ご覧の通りすべて満点なので、超優良企業だといえます。

損益分岐点比率は80%で満点なのに対し56.6%。ROAは10%以上で満点のところを倍の22.9%、去年は35.4%です。安全性は60%以上で満点なのに対し、64.7%を誇ります。企業体力指数の場合は満点水準の2倍以上の1,451.5です。

このように、中小企業でも本当に財務体質が強くて収益性の高い会社というのはたくさんあります。そうした会社はもっと自信を持って良いのです。

こういう風に格付けをするとお客様が喜んでくれます。帝国データバンクから見るとそこまで点数は高くないが、当社の分析では超優良企業なわけです。このような分析のほうが、中小企業の経営者は自信がついて元気になるのではないかと思いました。私はそういうものを作りたかったのです。

帝国データバンクや銀行の格付けは気にしないこと

中小企業が帝国データバンクや銀行の格付けでそれほど高い点数が取れなくても全然気にすることはありません。なぜなら帝国データバンクや銀行は、それぞれの立場から格付けをしているだけだからです。

帝国データバンクは倒産するかしないか、銀行も銀行の立場から格付けを行うので、どうしても我々中小企業には厳しくなります。そういうことをきちんとわかっていないと、「自分の会社はあまり良い会社でない」と勘違いしてしまいわけです。

そうしたことを踏まえて、私は「社長の成績表」中小企業版を作りました。

◯経営のコツは「考え方×熱意」

稲盛和夫さんの提唱した「考え方×熱意×能力」という計算式がありますが、私は能力について全然ありません。とても不器用だと思います。ただし、考え方には自信があります。

どうしたら中小企業で働く社員と家族が幸せになるのかを常に考え、人を大切にする経営をするんだ、仕事というのは世のため人のため、社会貢献をするんだ、それが仕事なんだという自分なりの信念を持っています。それが私の考え方です。

そして熱意は、どうしたらお客様に喜ばれるか、感謝されるかを考えました。その結果、開発したのは「古田土式の月次決算書」であり、「経営計画書」であり、「社長の成績表」です。これらの表は全部私が独自で考えました。すべてパクリの連続ですけどね。

これは熱意なのです。熱意があるからこそ、能力がなくても会計事務所の経営は結構うまくいっています。もう二代目へのバトンタッチも果たしました。

そのため、経営のコツは何かというと、「考え方×熱意」だと考えます。能力は大して関係ありません。

◯優れた経営者になるには徳を積むこと

私たちのお客様を見ていると、熱意のある社長が商品やサービスを開発する場合が多いです。頭の良い人が商品やサービスを生み出しているわけではありません。どうしたらお客様に喜ばれるか、世の中の役に立つかを一生懸命考えた人が成功しているわけです。

ただし、重要なのは商売がうまくても社長の人格が低かったら人は幸せにできないということ。私は経営計画書で方針編というものを作っていますが、これは社長や社員の人格を高めるためのツールです。

大河ドラマなどを見ていても思いますが、トップにふさわしいのはやはり人格者だといえます。渋沢栄一も言っているように、商売が上手いとか武力があるとかではなく、徳があることが何よりも重要です。徳は、人間性と言い換えることもできます。

・どうやって徳を積むかは「公私混同をしない」

経営者は商売が上手いだけじゃなく、人間性を磨いてはじめて優れた経営者になるわけです。そのために何が一番大事かというと公私混同をしないこと、社長だけが得をしていると社員から思われないこと。そのような心がけで地道にやってことが社員から信頼されるコツだと私は考えます。

能力がなくても、そういうことをしっかり守っていけば少しずつ徳は高まっていきます。そして社員から信頼され尊敬されるようになっていくでしょう。

何もお寺に入って修行することだけが徳を積むことではありません。日常でできるだけ公私混同をせず、自分だけが得していると思われないように心がけることが重要です。そして社員を大切にする、社会を大切にする、社会的弱者を大切にする。そのような想いで経営をしていくと徳は少しずつ積まれていくのかなと思います。

まとめ:中小企業でも財務体質や収益性に優れた超優良企業になれる!

中小企業であっても、「社長の成績表」中小企業版などのツールを活用して正しく財務を改善していけば、財務体質がよく、収益性も高い超優良企業になれます。帝国データバンクや銀行の格付けはとくに気にする必要はありません。

また優れた経営者になるには「考え方×熱意」、そして徳を高めることが重要です。社員のため、お客様のため、世の中のためを想い、公私混同をせずに地道に努力を続けていけば、大きな成功を収めることができるでしょう。

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