理念の実現のため「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」にチャレンジしましょう (社長の仕事は社員と家族を幸せにするとともに社会貢献すること)

今年も「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査が始まりました。
今回で16回目になります。
私は第1回から審査委員をさせてもらっています。
審査委員は、審査のための旅費、宿泊費、食事代全て自己負担です。
また会議への参加報酬等は一切ありません。
坂本先生の「志」に共感し、社員を大切にしていて、世のため、人のため、社会に貢献している会社を表彰しようと全員が手弁当で活動しています。
そして日本をよくしようとしている会社、社員と家族を幸せにしようとしている会社の目安となるように50の項目を掲げ100点満点で評価しています。
第15回は、うちのお客様の (株)きんそく様が「中小企業基盤整備機構理事長賞」を受賞しました。
うちのお客様は、毎年3社から4社挑戦してくれていて、毎年1社か2社は受賞しています。
毎年古田土会計のお客様から受賞する会社が出ていることを誇りとしています。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞チェックリスト」があります。
50項目、1項目2点で100点満点です。
5つの内容に分類されます。
1. 社員とその家族
2. 外注先・仕入先
3. 顧客
4. 地域貢献・社会貢献・社会的責任
5. 企業永続のための布石 です。
特に項目が多いのは、1と4と5です。
人を大切にするということは、社員と家族を大切にするということ
人を大切にするということは、社員と家族を大切にするということなので1は18項目あります。
私が重要視しているのは、(2)の「正社員の年間平均賃金は業界平均以上である」ですが、業界平均では、賃金の低い業界や低い地域では300万円台もあり、正社員の平均賃金が勤続年数12.5年、平均年齢47歳530万と比べるとあまりにも低いと思っています。
会社は業界平均以上だと思ってこれ以上上げようとしていません。 (経営計画書P175)
せめて、県庁職員の給与 (43歳、700万円) を目安にして努力してほしいと願っています。
次に(5)の「正社員の月間平均所定外労働時間は10時間以下である」私の趣味は仕事です から働けることに感謝しています。
人が育つためには、残業も必要だと思っています。
現在1ヶ月の平均残業時間は33時間ですので、30時間を超えています。
他がいくらよくても審査で落とされます。よってチャレンジしません。
目標は1ヶ月25時間です。
(8)のP/Lの全社員への経理の公開ですが、パートさんを含む全社員にB/S、P/L、G/L、私と鈴木代表の役員報酬を公開しています。
経営理念に「一生社員と家族を守る」とあるので、全社員に安心してもらうためにP/L、B/Sは公開し、トップが公私混同しないようにG/Lも公開しています。
またトップだけが高い給料をとっていると思われたくないので役員報酬も公開しています。
目安は、社員給与の5倍以内なので、3,000万円が限度です。
(10)の社員への福利厚生制度ですが、経営計画書P147に社員と家族を守るための制度が書いてあります。
是非読んでみて下さい。
真似できるところは真似して下さい。
(13)の「実質定年年齢は71歳以上である」は、65歳で定年で退職金が支払われますが、本人が希望すれば70歳までは同じ条件で働けます。
70歳を超えると毎年10%ずつ給料が減り、75歳になると、パート嘱託として80歳まで働けます。
人は必要とされるから生きる価値があります。
仕事をすることによって生きる張り合いがあると考え、働く意欲のある人はできるだけ長く働ける会社にしたいと思いこのような制度にしました。
(18)の社員満足度調査を毎年実施しています。
会社の利益のために社員満足度を高めるのではなく、障がい者含めて、社員をより幸せにするために社員の意見、提案を経営に役立てるために実施しています。
経営理念にある社員と家族を幸せにするために社員満足度を高めるのです。

古田圡 満
