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kitanaiji 汚い字シリーズ

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パソコンを使えない社長は生きた化石か(社長の仕事とは何か)

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パソコンは使わず、新幹線は自由席

 

私はパソコンを持っていません。使えないからです。
携帯電話は持っていますが、いつも鞄の中です。常にマナーモードにしてあるので必要な時だけ見ます。
メールは見ますが送れません。
家には持って帰りません。
それでも不便を感じることはほとんどありません。

「社員は困るでしょう」と言われますが、本当に困ったことはほとんどありません。
電車の中や新幹線の中で仕事をしている人をよく見かけますが、いつも仕事熱心な人達だと感心しています。

私は新幹線は自由席と決めています。
目的地まで同じ時間につくのに何で高い指定席やグリーン車に乗るのか、お金がもったいないからです。
自由席ならすぐ買えるし、10分前に行けば必ず自分が好きな席に座れます。

社員と一緒に出張しても隣には座りません。
新幹線の中では駅弁を食べてゆっくり寝たいからです。
社員が横にいると安心して寝られません。

 

社長がパソコンを使わなくても、会社が安定成長する理由

 

パソコンが使えなくても携帯電話が使えなくても会社は創業以来増収、3年連続3億円を超える経常利益を出し続けています。

東京都より2011年に「ワークライフバランス企業」として表彰され、2014年に「障がい者雇用優良企業」、厚生労働省より今年「精神障がい者雇用優良企業」の認定、経済産業省よりは2014年「おもてなし企業30選」、今年は「頑張る中小企業300選」に選ばれました。
また「IT企業100選」も最終審査に残っています。

社長がIT音痴でも社員が使えればよいわけです。
コツコツと安定成長を目指しているので、これでよいと思っています。

社長の仕事は、社員を幸せにすることです。
利益を出し、社員の給与を高くすることです。

我社の社員は一般的企業の平均より1.3倍は働き、1.5倍の給与をもらっています。
今後の課題は労働時間の短縮です。
今年中には全社員がいくら遅くてもPM8:00時に帰る会社になります。

社員の人間性を高めるために挨拶・掃除等の環境整備に力を入れています。
その結果がさまざまな賞の受賞につながっています。

特に障がい者雇用は社員が支え合い、心根のやさしい集団、よい社風でないとできません。
私達は、重度の知的障がい者も精神障がい者も一般社員も同じフロアで机を並べて仕事をしています。

 

社長の仕事の本質とは

 

社長の仕事は、経営計画書を作り、経営方針を社員に実施させて成果を出すことです。

社長が経営戦略で商品・サービスの方向性と優先順位を決め、全社員で戦術を実行します。
私は経営計画書の作成のため、11月の土曜、日曜と12月の第2週目の土・日は休めません。

1ヶ月以上かけて考えに考えて作ります。

経営とは未来をつくることですから、社員の未来像と事業の未来像が大事です。
経営計画書として文書で書いてあるので経営者の思い、考え方を正しく伝えることができます。
だから全社員が同じ価値観を共有して一致団結して仕事をするので、数字の成果だけでなく、社員のモチベーションも上がり、会社も好きになります。

社長の仕事は、後継者を指名し、育てることです。
自分が今いなくなっても会社が同じ業績を維持できるように準備をすることです。

後継者が息子か娘なら30代、社員なら40代に社長にすべきです。
子供なら実績がなくても社員は納得しますが、社員なら実績と実力、人格の高い者でないと納得しません。
そのために自分が早ければ55歳、遅くても65歳までに次の後継者を指名し、育てなければならないと思います。

社員が安心して働ける会社にするためには、社長は上記の3つの仕事を最低限できればよいのではないでしょうか。
パソコンも携帯電話も使いこなせたほうがよいのですが、社長の仕事の本質ではありません。

古田圡 満