過去をも変えられる
過去は変えられない?
よく昔から「過去と他人は変えられないけど、自分と未来は変えられる」と言われています。
しかし本当に過去は変えらないのでしょうか。
私は過去も変えられると思っています。
過去の事実は変えられないのですが、過去に対する考え方は変えられます。
ではどうしたら考え方を変えることができるのでしょうか。
人としての正しいものの見方・考え方
稲盛和夫志の「生き方」という本を読まれた方も多いのではないでしょうか。
氏は、この本の中でも人生や仕事の結果について方程式を示して、私達にわかりやすく説明してくれています。
人生の仕事の結果=考え方(-100~100)×熱意(1~100)×能力(1~100)(すべて掛け算)
この簡単な説明は、当事務所の経営計画書のP.22とP.23に書いてあります。
お客様は見せてもらって下さい。
稲盛氏はこの中で「考え方」が一番大事で 考え方は-100からプラス100まであり、考え方がマイナスだと他がいくら高くても人生はよい結果にならないと強く言っています。
この考え方の教育が現在なされていない気がします。
親も学校も会社もなされていないと思います。
人としての正しいものの見方考え方が教えられていないために自己中心的なものの考え方をする人間が増えています。
相手の立場、例えば会社を辞めるなら、会社の中における自分の立場、会社の情況を考えないで自分がどうしたいからという考えだけで判断し、回りの意見を聞かないのも特徴です。
私は社内勉強会で話の聞き方について、3つのことを言っています。
①自分の価値観で話を聞かない
②話の内容を聞く
③相手の立場になって聞く
この3つが素直な心で聞くと伝わります。
人格の向上を目的とした教育を
経営者漁火会の勉強会で講演された柱小金治師匠の話の中で印象に残ったのは、師匠の父親は小学校もろくに出ていないのに、人としての道、礼儀、生き方を教わったと言っていました。
学問をしなくても人としての教養と高い人格を身につけていたと思いました。
ではどうしてそのような人格が身につけられたかと言うと、小学校の教育で「教育勅語」を暗記させられ、それが大人になって身についたのではないかと思います。
日本電産の永守社長も母から教えられたことが人生の支えになっていると本に書かれています。
私は会社を人材育成の場にしないと、社会貢献が出来ないのではないかと思っています。
人材育成とは、技術の育成ではなく、人格の向上を目的とした教育です。
基本は6S。整理、整頓、清掃、清潔、躾、そして作法です。
5Sと立ち居振まいである挨拶、礼儀、の作法を身につけると人格は必ず向上すると信じています。
特に具体的に行動する清掃は最高の教育の場です。
そして考え方を表現する最高の教科書が経営計画書です。
経営計画書こそが価値観を共有し、人格を向上させる魔法の書です。
古田圡 満