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kitanaiji 汚い字シリーズ

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利益とは事業存続費なり

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利益の定義と、その本質とは

 

私共の経営計画書に、利益の定義がしてあります。
利益とは、
(1) 正しいサービスを行い、事業存続費として頂く。
(2) 社員の安心、希望、社会貢献の原資として頂く。
(3) 利益を出すことは美しいこと。全社員の努力と知恵のたまもの。
正しく、誠実に商売をして利益を出すことは誇りである。

事業存続費
会社存続という至上命令を果たすために、絶対必要なものは売上でもなく、粗利益でもなく、利益です。
利益の蓄積のない会社は、不況、貸倒れ、過当競争、設備投資の失敗等によってつぶれてしまいます。
利益の蓄積があってこそ、事業の再構築が可能なのです。
利益が事業を破綻から救う保険の役割を果たします。
よって、利益の本質は、「事業存続費」なのです。

この利益は会社が稼げる利益でなく、会社が稼がなければならない利益です。
後者の方がはるかに多額です。
この利益の蓄積はお金で残すべきです。

 

会社が稼がなければならない利益の目安

 

会社が稼がなければならない利益の目安は、長期借入金の返済額です。

年間の返済額を計算し、この金額の2倍の利益です。
返済額は経費にならないので税金と配当のことを考慮すると2倍になります。

しかし、一般的には、この金額の利益を出すことは不可能な会社が多いのです。
そこで借入金を返済するために借入れをして資金繰りが苦しくなっています。

自社の返済可能額を経営者が自覚し、利益を出し、返済額を少なくするように会社の体質を変えて行くわけです。

ただし、いくら利益を出しても、儲けた利益を仮払金、立替金、貸付金、固定資産、在庫等へ使ってしまったら、返済すべきお金は残りません。
利益を、お金を近づけて下さい。(キャッシュフロー計算書をよく見て下さい。)

 

会社の目的とは何か

 

次に利益を出すことが会社の目的ではないと思います。

社員の方に会社で働いている目的は何ですかと質問すると、「生活のため」と会社の幹部が答えたら、社長は悲しい気持ちになります。
そうじゃないだろう、俺達が苦労しているのは生活のためじゃないだろう。
仕事に夢や希望や誇りがあるからだろうと大きな声で言いたいのではないでしょうか。

会社の目的は、利益を出すことではなく、経営理念を実現することだと思います。
経営理念の実現に全社員が価値観を共有して仕事をしていれば、結果として利益は後からついてくるということではないでしょうか。

黒猫ヤマトの小倉会長は、「サービスが先、利益は後」と言っておられます。
経営理念を落とし込んだものが私達の商品とサービスではないでしょうか。

商品とサービスは社員が支えています。
社員の成長なくして、商品とサービスの向上なく、経営理念の実現はありえません。
人財を育てることが会社の目的の要です。

その最高の道具が経営計画書の方針です。
経営方針を実行することによって、具体的にどのようにすれば人間として成長するか示してあるのが方針書だからです。

 

古田圡 満