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kitanaiji 汚い字シリーズ

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『経営理念が字づらだけになっていないか』(会社が目指すべきは利益より社員の幸せ)

『経営理念が字づらだけになっていないか』(会社が目指すべきは利益より社員の幸せ)

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働きがいのある人生とは

 

世の中の多くの会社は、社員の幸せより会社の利益の方が上になっています。

私は中小企業だからこそ社員を幸せにすることができると思っています。

大企業では、社長の思いは伝わりません。

どうしても株価等が気になるので、業績中心主義となってしまいます。

会社における社員の幸せとは「働きがいのある人生を送ること」です。(経営計画書P27)

働きがいのある人生とは「やりがい」と「生きがい」のある人生です。

「やりがいとは、仕事を通じて人間として成長できることに喜びを感じること」「生きがいとは、皆と一緒に働けること、世の中のために貢献できることがうれしいと思えること」です。

会社が大きくなるにつれ、また社長交代により経営者が何代目かになると経営理念がお題目になり、字づらだけを追いかけていくようになります。

 

古田土会計グループは大きくなりました。

私が創業者なのですが、経営計画書という道具を使って、挨拶、朝礼、掃除という3つの文化を社内に浸透させ、経営理念の浸透に力を入れてきました。

社員、特に役員、幹部は、私の考えに賛同し一緒になって、社員の幸せと日本中の中小企業とそこで働く社員と家族のために貢献したいという思いで仕事をしてきました。

ところが社長交代から3年くらいたってきて、後継者が経営理念よりも業績を重視するようになり、社員数売上は増えましたが、今年になって幹部社員が辞めたり、辞めると言い出すようになりました。

「経営の目的は、社員と家族を幸せにすること。その手段として、会社は持続的に成長させなければならない。そのために目標となる売上と利益が必要です」と何度も繰り返し、社員にもお客様にも言い続けてきましたが、トップが理念より成長を優先させるようになり、高い目標、ノルマにより社長についていけなくなり、退職していきました。

退職した社員は幹部ですから皆優秀で将来を期待していた人財です。

トップの言葉づかい、方針により社員の未来は決まります。

トップは、業績も大事、未来も大事ですが、社員に対しては我慢が一番大事です。

片手に算盤、片手にロマン、背中に我慢です。

 

目指すべきは、利益より社員の幸せ

 

過去の反省から私が今一番力を入れているのが、経営理念の浸透です。

ここ5年間社員はわかってくれていると思い込み、私が直接、指導してこなかったことを反省しています。

私は今後毎月の勉強会で使命感、経営理念を繰り返し、ヘトヘトになるくらい熱意をもって説明し、理念の浸透を先頭になって実践します。

また、今は、経営計画書P13の「全社員で取り組む10の行動指針」を朝礼で唱和しています。

特に「ありがとうの連発」を日常の行動でもするようにお願いしています。

ありがとうは、日本で一番美しい言葉。

ありがとうは相手を元気づける最高の言葉。

ありがとうは、自分を高める一番の大切な感謝の言葉。

人は感謝すると、利他的になります。

それは、「皆のおかげで、今の自分があるのだから、今度は自分が恩返しをしたい」と思うからなのだそうです。

創業の精神が会社が大きくなるにつれ、世代交代が進むにつれ、希薄になり、字づらだけが1人歩きしている現実があります。

経営理念は、創業者がいるうちは、創業者が常に訴え続けなければなりません。

後継者は、理念を中心に目指すべきは、利益より社員の幸せであると言い続け実行し続けることではないでしょうか。

また、人に人格があるように会社にも社格があります。

ある程度の規模(100人)になったら、社員の幸福度だけでなく社会的責任として、障がい者雇用や地域貢献、寄付等も必要です。

自分の会社だけ会社と社員だけよければよいという経営では、世の中から評価されません。

古田圡は毎朝7時から8時の間はお客様の相談を待っています。

 

古田圡 満

 

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