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【経営計画書に◯を書くと会社が変わる】 経営計画書は社員を鼓舞するためのものという勘違い①

【経営計画書に◯を書くと会社が変わる】 経営計画書は社員を鼓舞するためのものという勘違い①

こんにちは。古田土会計・代表社員の古田圡満です。

「経営計画書に何を書けば良いのか知りたい」「どのような計画が社員をやる気にするのか気になる」などとお考えの方は、ぜひこのコラムをお読みください。

本コラムでは、中小企業の社長の皆さまが勘違いしやすい事例をまとめた書籍『熱血会計士が教える 会社を潰す社長の財務!勘違い』から、重要なポイントをかいつまんで解説していきます。

今回は、同著の204〜210ページを取り上げます。テーマは、「経営計画書は社員を鼓舞するためのもの」という勘違いです。

中小企業の経営計画書を見ていると、無理な目標設定をして社員を頑張らせようとするものが多いです。例えば、数字を5年間で2倍にするだとか、利益を3倍4倍にするだとか。数字だけを追いかけるような経営計画書です。

しかし、こうした経営計画書では社員は頑張れません。それでは、社員に一生懸命仕に事をしてもらおうと思ったら、どのような経営計画書を作れば良いのでしょうか。今回はそれを解説します。

▽動画でも解説しています

正しい経営計画書の書き方

無理な数字を追いかけるような経営計画書を作る意図は、おそらくこうでしょう。

目標をとにかく高く設定して「頑張れ頑張れ」と言う。そうすれば、たとえ目標を達成しなかったとしても、頑張った分だけ普通の目標を掲げるより良い成果が出るだろうと。

もっともらしい論理に思えますが、私たちはそのような業績中心の経営計画書は作りません。考え方が根本的に違います。

「使命感」や「経営理念」実現のための計画にする

【“古田土式”経営計画書構成モデル】

私たちは、経営理念や使命感を実現するために経営計画書を作ります。上記のとおり、経営計画の一番上にあるのは、使命感や経営理念なのです。それらを目指して私たちは経営をします。

私たちの使命感「中小企業を元気にし、社員と家族を大切にする」

私たちが掲げている使命感というのは「志」です。「ミッション」とも言います。要するに、私たちは何のために経営をするのかという、その大元の考え方です。

私たちは、世のため、人のため、社会の役に立つために経営をします。経営は、社長個人やその同族が私物化したものではありません。「社会的な公器」として、会社というものを考えます。

私たちの使命感は、「日本中の中小企業を元気にし、その社員と家族を幸せにする」ことです。

この意味するところは何かというと、私たちは「人を大切にする経営計画書」を日本中に広めようと思っています。なぜ広めようとしているかというと、中小企業で働いてくれている社員と家族を幸せにしたいからです。

そのための道具として、経営計画書や古田土式の月次決算書があります。

利益のために働くのでない【志の実現に向けて】

一般的に働く目的は、「給料を得るため」だとか「会社が利益を得るため」だとか、中小企業だと「同族が潤うため」だとかいわれます。しかし、私から言わせると、これらはどれも違います。

我々は何のために経営をするか。それはひとえに志を実現するためです。日本中の中小企業を元気にし、その社員と家族を幸せにするために我々の会社があります。

より多くの人を幸せにするために我々は成長しなくてはいけません。そのために常に新しい商品・サービスを開発し、どうしたらお客様に喜ばれるか、感謝していただけるか、またはありがとうと言っていただけるかを考えます。これが本当の経営なのではないかと思います。

我々が志に基づいて経営をする。その結果として会社が発展する。そして会社で働いてくれている社員とその家族が幸せを感じられます。これが経営のあるべき姿ではないでしょうか。

「ただ働く」だけでは成果は上がりにくい

多くの会社には理念や使命感がありません。ただ働いているだけなのです。それでは、自分たちの扱っている商品やサービスに誇りを持てないのではないでしょうか。

やはり、「自分の会社の商品・サービスが大好きだ」「世の中にもっと広めたい」という思いで、社員全員が仕事をするほうが、もっとお客様から喜ばれたり、感謝されたりするのではないかと思います。

志を持って40年、成果は想像の10倍以上に

我が社は今年でちょうど40年目です。今、社員をグループ全体で400人ほど抱えています。

私が独立した40年前、1年に1人ずつ社員を増やしていって、30年経ったら30人ぐらいの規模になればいいなと考えていました。ところが40年経ってみたら、その10倍の400人になっているわけです。

なぜそうなったか。やはり志だと思っています。この志は、世の中の中小企業で働いている社員と家族をもっと幸せにしたいという想いが原動力となりました。

我が社が作った新しい会計事務所のモデル

中小企業の社員と家族が幸せになるには、中小企業がもっと儲けなくてなくてはいけない。そのためにはどうするか。

会計事務所が申告書を作るだけではなく、その数字を使っていかにお金を儲け、いかにお金を残すかを指導するのはどうか。残ったお金の分配として、社員はより多くの給与・賞与を受け取る。我々はこれを目指しました。そして、比較的成果を上げてきたと思っています。

経営コンサルもする会計事務所。そのモデルが我が社ではないかなと思っています。

真似してほしい我が社の成功スタイル【古田土式経営計画書のすすめ】

我が社は、自分たちがまず正しい経営を実践し、その結果をお客様に伝えていく。これが大事だと思っています。

幸い、我が社はコロナ禍の前々年こそ売り上げが落ちましたが、39年間はほぼ増収・増益で来ました。去年(2021年)は、過去最高の売上・利益・新規開拓を記録しています。コロナ禍で大変でしたが、社員皆が知恵を絞って頑張った成果です。

このように、自分たちのやり方が正しいということをまず証明して、お客様にもそれを真似してもらう。これが我が社のスタイルです。

特に皆様にぜひとも真似していただきたいのは、経営計画書を作ること。

経営計画書を作ればもっと会社が良くなるし、方針書に「人を幸せにする経営」ということを書けば、働いている人がもっと幸せになるでしょう。これこそ、我々が存在する意味だと思っています。

私たちの夢・経営理念について

私たちの夢は、「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い会計事務所グループになる」ことです。

また経営理念は、「社員の幸せを追求し、人間性を高める」です。「社員の幸せ」とは、ある意味では物的な豊かさです。できるだけ高い給与を払える会社を目指しています。

「人間性を高める」とは、会社を単に働く場所、お金を得る場所とするのではなく、「人として成長する場所」とすることです。

我が社の目的は「人づくり」

我が社の経営計画書では、表紙の裏に以下のようなことを記載しています。


良い社風を創る

良い社風は「社員満足」「お客様満足」「社会貢献」。
会社を取りまく全ての人々を幸せにすることによって創られる。

目的は人づくり

人を愛し、人の成長をはかることを企業の目的とする。

幸せの樹(良樹細根)

【良樹】

花と果実は良い社風です。利益ではありません。人づくりです。

(1)社員満足(ES)
 ①一生あなたと家族を守る。
 ②働きがいのある会社にする。

(2)お客様満足(CS)
 ①目の前のお客様に喜ばれる。感謝される仕事をする。
 ②商品力、サービス力、営業力を高める。

(3)社会貢献
 ①日本中の中小企業を元気にするという志によって社会貢献する。
 ②地域社会への貢献、障がい者雇用、清掃、寄付により社会貢献する。

【細根】

良い土壌により、良い社風は創られる。

親孝行・・・親孝行月間、親孝行の日
環境整備・・・清掃
読書・・・読書感想文
礼儀・挨拶・・・朝礼
笑顔・・・挨拶
感謝・・・「感謝します」「ありがとう」という言葉を言い続ける。

良い習慣は才能を超える

良樹細根とは、大きく立派に育つ樹は沢山の根っこによって支えられています。美しい花を咲かせ、美味しい果実をつけるのも根っこ次第です。

根っこがしっかりしていると樹齢100年の木に育つ。
100年企業にするためには、社員を大切にする日本的経営でなければならない。
根っこが利益中心主義だと永く続かない。

200年企業
・日本:3146社
・ドイツ:837社
・オランダ:222社
・フランス:196社
・中国:5社


上記のとおり、我が社は「社風づくり」を心がけているわけです。それを心がけた結果、「おもてなし経営企業30選」や「新ダイバシティ経営企業100選」をはじめ、いろいろな賞をいただくことができました。「人づくり大賞 中小企業社員育成法18選」も受賞しています。

成果のもとになった「経営計画書」という道具

これまでお伝えしたような成果を我が社が上げられたのは、経営計画書のおかげです。経営計画書に方針を掲げ、それを愚直に繰り返し、実践することで会社が変わってきました。

経営計画書とは、人づくりの道具でもあります。これを見ている皆様は、ぜひ我々の経営計画書を手に入れて、そこに書いてあることを真似していただきたい。その中には我々が30年以上も実践している経営のノウハウがしっかり詰まっています。

特に挨拶や掃除など、具体的なノウハウ・テクニックは、必ず皆様の参考になるはずです。

まとめ:古田土式の経営計画書を真似することから始めましょう!

経営計画書に無理な目標を掲げ、高い数字を追わせることで社員を鼓舞する。この考え方は間違いです。

経営計画書はただ数字を追うためのものではありません。経営計画書は、経営の目的となる志や理念を書くこともできれば、人づくりの道具ともなり得ます。

経営計画書に使命感や志を記し、事業だけでなく人づくりにも役立てていくことが大切です。事実、我が社はこの考え方・やり方で成功を収めました。

何か変えたい、もっと会社を良くしたいとお考えの皆様は、これを機会に、古田土式の経営計画書を真似することから始めてみましょう。

なお、いきなり全てを真似るというのは大変ですので、まずは最低限の要素を揃えた『マネるだけ、埋めるだけで作れる経営計画書 作成シート(ダイジェスト版)』をご活用いただくことをおすすめします。

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