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【人間性や意識は内部で教育せよ】 研修費にお金をかけると会社は儲かるという勘違い①【挨拶・掃除・朝礼】

【人間性や意識は内部で教育せよ】 研修費にお金をかけると会社は儲かるという勘違い①【挨拶・掃除・朝礼】

こんにちは。古田土会計・代表社員の古田圡満です。

「研修費と会社の利益はどのくらい関係するのか気になる」「儲かっていない中小企業は、どのような研修で社員を教育すべきか知りたい」などとお考えの方は、ぜひこのコラムをお読みください。

本コラムでは、中小企業の社長の皆さまが勘違いしやすい事例をまとめた書籍『熱血会計士が教える 会社を潰す社長の財務!勘違い』から、重要なポイントをかいつまんで解説していきます。

今回のテーマは、「研修費にお金をかけると会社は儲かる」です。

研修にお金をかけ社員をレベルアップさせれば、会社の利益は上がるとお考えの方もいるでしょう。実際、そう考えて外部のさまざまな研修に社員を派遣している会社もたくさんあるはずです。

しかし、多くの中小企業にとって、外部研修にお金をかけるのは間違いだと私は考えます。社員教育、特に人間性や意識の教育は、社内で行うのが一番です。このコラムでは、以上のようなことを掘り下げて解説します。

▽動画でも解説しています

研修費にはどのくらいお金を使うべきか?【妥当な基準】

「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査基準には、「研修費」が含まれています。売上高の1%以上を研修にかけているか、もしくは労働時間の5%を研修に充てているかという基準です。

例えば、私どもの売上高が20億だとするならば、その1%なので2000万円を研修にかけているかという話になります。また、労働時間の5%ということは、月々の稼働日数を20日くらいだと仮定して、約8時間を研修にかけているかという基準です。

はっきり言って、外部の研修費に売上高の1%もかける必要があるのか、私は疑問に思っています。私どもは粗利100%だからまだ良いですが、売り上げ30億・粗利10%の会社だとどうでしょう。

30億の1%なので、研修費は3000万円。利益3億円くらいの会社だと、規模は30人ぐらいが普通です。そうするとその会社は、社員1人当たり100万円もの研修費をかけなくてはいけなくなります。このような試算を根拠に、私は売上高の何%が研修費だという基準はおかしいと思っています。粗利益率は業種によって違いますから。

そのため、どちらかというと正しいのは、「労働時間に対してどのくらいの時間を研修にかけていますか」という基準です。

社員教育は外部研修でなく、社内で行うべし

理想の研修時間が月に8時間くらい(労働時間の5%)だとして、今度は「外部の研修に8時間もかける必要があるのか」という話になります。

研修には「技術研修」と「意識教育」があります。私たち古田土会計では、前者は外部に任せますが、後者の研修は社内で行う方針です。具体的には、教育に関して以下のような方針を定めています。

「教材は実践に役立つ実学を学べるものとする。社員教育により経営理念を浸透させるコツは行動にある。学びだけでは無理。社内教育の教科書は『経営計画書』。実地教育は環境整備と現場。

社員教育は社内で行う。現場で行う。例外は技術教育・素養教育。意識教育・会計・税法教育は社内で行う。社員の教育の基本は使命感・経理理念。講師は所長や社長。

経営計画書が社員の意識を改革し、動機づけを実現する」

儲かっていない会社こそ研修のあり方を見直すべき

我々のお客様(中小企業)を見ていると、外部研修に相当なお金を使っている会社があります。しかも、どのような研修かというと人間性教育です。技術教育でなく、むしろ意識教育のために、いろいろな外部研修にお金を使われています。

実際、幹部研修などでは、ほとんどの研修施設で人間性教育が行われます。技術が云々というよりは、「幹部は何をすべきか」という考え方に関する教育です。

儲かっている会社は、そのような研修にいくらお金を使っても良いと思います。一人当たり10万でも100万でも、好きなだけ使えば良いでしょう。儲かっているわけなので。

ですが、私が問題にしたいのは、儲かっていない会社がどのようにお金を使うべきかという話です。

意識教育は外部に頼らないのが古田土流

私どもはこう言っては何ですが、儲かっています。しかし、タナベ経営さんにも船井総研さんにも、そのほかの研修機関にも、ほとんど社員を出したことがありません。

社員を研修に出すのは、技術教育に関してだけです。いかに事務処理を合理化できるかとか、仕事が早くなるとか、マーケティングをどうするかとか。そういった技術教育に関しては、外部の研修で学んでもらいます。

しかし、意識教育のために外部には社員を出しません。なぜなら「意識教育の教科書は経営計画書」だからです。

重要なのは毎日の訓練「朝礼・挨拶・掃除」

具体的にはどのような意識教育をしているかというと「朝礼・挨拶・掃除」です。これは毎日体を動かしてやっている教育になります。毎日、毎日の訓練が一番の社員教育なのです。

これについても経営計画書に書いてあります。

「環境整備に関する方針
良い社風をつくる・気づく人間になる
良い習慣は才能を超える、微差が大差を生む

「形」から入って「心」に至る

繰り返しの力により、社員の一体感・連帯感を高める」

繰り返すのは「朝礼・挨拶・掃除」です。実はこれが最良の社員教育になります。

「良い習慣を身につける。良い習慣は才能を超える。「挨拶・掃除・朝礼」を毎日訓練、トレーニングする。毎日訓練することにより良い習慣が身につき、習慣が人間性を高める。

社員は学習ではなく訓練によって高まる。掃除を学ぶのではなく、掃除に学び、職場で働く人、同志と心を通わせる。仕事のやり方に気づく人間になる」

私どもはこのようなことを経営計画書に書き、日々実践しています。中でもずっと力を入れているのが「朝礼・挨拶・掃除」、この3つの文化です。

「朝礼・挨拶・掃除」で我々が何を得たか

「朝礼・挨拶・掃除」を通じた社員教育により、我々が何を得たかというと、もちろん社員の人間性の変化もありましたが、外部からの評価として多数の賞を受賞しました。

【古田土会計の受賞歴】
・東京ワークライフバランス認定企業
・おもてなし経営企業30選
・がんばる中小企業300社
・東京都 障害者雇用優良企業
・精神障害者等雇用優良企業
・攻めのIT経営 中小企業百選
・パートタイム労働者活躍推進企業 優良賞
・人づくり大賞 中小企業社員育成法18選
・新ダイバシティ経営企業100選

上記のうち、「精神障害者等雇用優良企業」では、日本で20社(中小企業は5社)しか選ばれないところで、我が社が選ばれました。また「パートタイム労働者活躍推進企業 優良賞」は、我が社のパートさんがものすごく活性化していることを示しています。

経営計画書という道具を使い、人づくりをしてきた結果、このように数々の賞をもらえるレベルになることができました。

外部の研修になど出さなくても、経営計画書という道具を有効に使って経営をしていけば、人づくりや会社づくりは可能です。

「朝礼・挨拶・掃除」最大の特徴とは?

その最大の特徴は、毎日の訓練にあります。「朝礼・挨拶・掃除」は訓練なのです。訓練が人づくりをします。

私どもはコロナで一時休止していましたが、「駅前清掃」を毎週水・木・金で行っています。8時半頃から10分〜15分、掃除をするのです。

そのほか、毎朝挨拶の訓練もしています。目線を合わせて笑顔と笑顔で全社員と挨拶をしています。その訓練をしているので、社員たちはお客様が来たとき皆立って挨拶し、笑顔になります。「立って挨拶する会社はいっぱいあるけれど、古田土会計は違う。みんな笑顔で挨拶してくれるのがすごい」と多くの方が褒めてくださいます。

また「本当に活性化していますね」と言っていただくことも多いです。しかし、内情はそんなに活性化していません。私はまだまだ不満だし、もっともっと良くなると思っています。けれども、外から見ると、ほかの会社とは全然違って見えるわけです。

新入社員へまず課すのは「親孝行」

例えば、教育の中で効果があると思っているのは「親孝行」です。私たちは、新入社員の方が入ると親孝行を強制的にやっていただきます。最初の初任給でご両親にプレゼントをしてもらいます。お父さんとお母さんそれぞれにプレゼントを渡してもらいます。

両親が何をどうしたら喜ぶかを一生懸命考えてプレゼントを渡す。そうすると、お父さんは照れる場合が多いですが、お母さんのほうは涙を流して喜ばれることもあります。その姿を見て、今度は自分が感動するんです。本当に感動します。この体験によって気づいてもらいたいのです。「目の前の人に喜んでもらうことが、自分の喜びにもつながる」ということに。

私どもの経営理念には「お客様に喜ばれ、感謝される」というのがありますが、これを最初に体験するのが「親孝行」なのです。このことも、会社の経営計画書の仕組みとして入っています。我々はこのような研修、意識教育を行なっています。

「外に出せば社員は成長する」という勘違い

私どもの会社では、「朝礼・挨拶・掃除」という研修を毎日少なくとも30分は行っています。30分を20日やるので、1ヵ月では600分、10時間くらいです。

そのほか、月曜日と火曜日には勉強会をやっています。ここでは社長や会長が自ら経営計画書という道具を使って、理念教育やいろいろな考え方の教育をします。これが一番効果的なのです。そのため、社員研修は内部でやったほうが絶対に良いです。

もちろん技術教育は外の研修に出します。自分たちでは足りませんから。意識教育は内部でやって、技術教育だけ外部に頼る。これが正しい研修のあり方です。

ところが多くの社長さんは、自分のところで形だけの計画書を作って教育もしなければ、挨拶や掃除もろくにしません。「外に出せば社員は成長する」と勘違いしているわけです。私はここに、中小事業の無駄があるのではないかと思っています。

まとめ:儲かっていない中小企業は内部研修を重視すべき【毎日の訓練が大切】

「研修にお金をかけると会社は儲かる」「外部の研修に出せば社員は成長する」というのは、どちらも勘違いです。特にあまり儲かっていない中小企業は、無理して外部研修にお金を使うべきではありません。

社員教育、とりわけ意識や人間性の教育は、社内研修でも十分です。社長や会長が、自ら経営計画書などを使って社員に教える。これが一番効果的です。

私どもは毎日の訓練として「朝礼・挨拶・掃除」に力を入れています。その甲斐あって、さまざまな受賞を含め、外部から評価されることが多いです。これを機会に、みなさまの会社でも社内教育を見直されてみてはいかがでしょうか。

なお、いきなり完璧な経営計画書を作るのは大変かと思いますので、まずは最低限の要素を揃えた『マネるだけ、埋めるだけで作れる経営計画書 作成シート(ダイジェスト版)』をご活用いただくことをおすすめします。

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