社長の成績表®・中小企業版(中小企業の未来を創る格付表)
商標登録「人を大切にする経営計画書」と「社長の成績表®」
今年になって商標登録できたものに「人を大切にする経営計画書」と「社長の成績表®」があります。
「社長の成績表®」はある大手の都市銀行の格付表を参考にして私が独自に作成したものです。
大手銀行の格付表を参考にして作ったので大企業を含めた格付になり自己資本比率等の比率は中小企業に当てはめても、
それほど違和感はないのですが、自己資本額、売上高、キャッシュフロー額の3つの指標については、
10点又は20点満点で0点か1点です。
(実際には、古田土会計では売上高は100分の1、他は10分の1の数字で格付表を作っています。)
当然に全体の格付は低く、中小企業の実態に合った格付になっていません。
また指標となる比率が多すぎてどこがポイントかわかりません。
さらに一番重要な資金力が指標にありません。
5月15日に㈱レナウンが倒産しました。
去年の2月決算時には自己資本比率が55%もありました。
自己資本比率が50%を超えている会社が1年後に倒産することは通常ありえません。
倒産した理由は資金が少なかったからです。
直前期の自己資本比率は46%ですが、総資産300億に対して預金は34億円しかありませんでした。
総資産に対して預金は11%です。
古田土会計では総資産に対して30%の資金を持ちましょうと言い続けて来ました。
資金力の格付をしないと企業の実態を把握できません。
古田土式「社長の成績表®」(中小企業版)は古田土会計独自の商品
そこで古田土会計では「中小企業版社長の成績表®」を作成しました。
そこには資金力の経営指標もあります。
中小企業の社長、幹部が知らなければならない経営指標を6つに絞り格付をしました。
今回の新型コロナウィルスの出口戦略では国や都道府県が目標を数値化しました。
中小企業でも重要な6つの指標で点数をつけ格付をして、
目標値を設定してその数字が達成できれば会社の体質は変わり、小粒でも超優良企業になれると確信しています。
6つの経営指標とは、
⑴収益性・生産性の指標は損益分岐点比率
⑵効率性の指標は総資本経常利益率
⑶安全性の指標は自己資本比率
⑷企業体力指数として、総資本利益率×自己資本比率
⑸財務3表の1つであるキャッシュフローをキャッシュフロー計算書で格付する。
⑹資金力を資金力格付表で格付をします。
⑴~⑷については6月号で説明しました。
⑴~⑹全ては古田土式月次決算書があれば記入できます。
数人のお客様に自社の数字を電卓をたたいて計算し手書きで記入し、格付をしてもらったところ大好評でした。
数字は空欄にしておき一緒に計算したほうがお客様は数字に関心を持ってくれました。
古田土式「社長の成績表®」(中小企業版)は古田土会計独自の商品です。
計算はとても簡単です。
各経営指標とも0点から5点までの6段階の評価です。
各指標とも何%以上が何点なのか一表の中で表現されているので、常により上の格付に具体的な数字目標を持って取り組めます。
まず自社を自分の計算でやってみて下さい。
日本の企業数は270万社、360万事業者ともいわれていますが、その99%は中小企業です。
企業の格付も大企業の格付ばかりです。
あっても銀行等の大企業を含めた格付や、銀行側から見た格付です。
中小企業の経営の指標となる中小企業のための格付表がなかったのです。
(本当はあるのだが私が知らないだけかもしれません。)
古田土式「社長の成績表®」(中小企業版)は格付することが目的ではなく中小企業が潰れなく、
社員と家族を守れる強い財務体質になるための目標値を示し、その目標値に届くように会社を変えていくことが目的です。
よい会社にするには数字は大切ですが、同時に社長と社員の人間性も高めなければなりません。
その道具として経営計画書があり、具体的な実践として、掃除、挨拶等の環境整備への取り組みが大切と思って実践しています。
8月相談日は、8月8日、22日、29日です。
古田圡 満