『人を大切にする経営とは 』(社長、リーダーは、片手に算盤片手にロマン、背中に我慢)
「人を大切にする経営」とは社員を絶対に辞めさせないということではありません。
「人を大切にする経営」を心がけていますが、社員の皆様に勘違いしてほしくないので、文章で書きます。
社員を絶対に辞めさせないということではありません。
経営計画書に書いてあるように経営理念に「一生あなたと家族を守る」や「終身雇用制とし、会社は一生社員と家族を守ります」「会社の業績による都合で社員を退職させない」とあります。
しかし、こういうリーダー、社員は会社を辞めてほしいと思っています。
他人に迷惑をかける人です。
具体的には、人前で大きな声で怒る。
注意するとすぐに切れて大声で反論する。
嘘をつく。
例えば労働時間をごまかす。
不器用だったり、仕事ができないことはよいのです。
一生懸命に汗をかいて仕事をしてくれれば会社は社員と家族を守ります。
リーダーは部下の人生を預かっていると思っています。
リーダーの人柄により社員と家族の人生が決まってしまいます。
特に中小企業では社長、リーダーの人格が大事です。
私の経験では、部下を長時間叱り続ける人。
部下が仕事ができなかったり、ミスをすると自分が仕事が出来るので仕事ができないことやミスをしたことが我慢できず、きつい言葉や感情を表出してしまう人、経験や技術があるためリーダーになったが、人を育てる能力がない人等です。
リーダーは人格を磨かなければなりません。
人格は学ぶことによって変えることができます。
学習し続けることです。
リーダーは常に人格を磨くための勉強をして部下を育てるべきです。
あきらめてはいけません。
しかし、部下がうつ病になるくらい追い込んだり、退職するまでにパワハラをするリーダーで人格を変えられないトップ、リーダーはその役職を変えなければなりません。
パワハラをする人は社員と家族の人生まで変えてしまいます。
社員がミスをしても、仕事が出来なくても会社は潰れません。
会社が潰れるのは全て社長に原因があります。
私の42年間の実体験です。
間違いありません。
リーダーの資質として大事なのは我慢です。
我慢できないリーダーは、リーダーを辞めなければなりません。
多くの社員と家族を不幸にするからです。
私達古田土会計グループでも何人かのリーダーに辞めてもらいました。
リーダーを辞めたことにより退職した幹部が何人かいました。
過去に大きな功績を残しても、経営の目的である「人を大切にする経営」「経営理念」に反する行動をしたリーダーは役職にとどまってはいけないのです。
会社経営で一番大切にすべきは経営理念です。
業績ではありません。
いかに過去に功績があったトップ、リーダーでも経営理念に反する行動をしたものはその職を辞するべきです。
私も例外ではないのです。
だから誰よりも人格を磨く努力と日々の行動で反省するように心がけています。
一番大事なのは今働いてくれている社員と家族の現在と未来です。
トップは「泣いて馬謖を斬る」(三国志)決断をすることも必要です。
パワハラをする社員の対策としては
(1)部下のいないリーダーにする。その場合はできるだけ元部下と顔を合わせない配慮をする。
(2)退職金を少し上積みしても辞めてもらう。守るべきは業績ではなく社員の幸せ。
(3)部下を育てられないリーダーはリーダーをはずし、育てる能力のあるリーダーに部下を集中させる。
古田土会計では、3年前までは、新入社員は3年もすると2割~3割位しか残ってくれませんでした。
そこで新人教育のやり方を変えて松本部長が中心になって新人を集中的に教育しています。1年間は各チームに配属しなくて教える能力のある人が教育しています。
その結果、令和5年4月入社の社員は17人中17人、令和4年4月が10人中9人、令和3年4月が9人中6人が残ってくれています。
私達は社員の福利厚生や給与で「人を大切にする経営」をしてきましたが、本当の「人を大切にする経営」とは働いてくれている社員と家族が会社から大切にされていると実感して、心地よく毎日を働くことであると思います。
全社員の皆様利他の心で実現しましょう。
古田圡 満