『ベストセラーになった経理、会計、簿記の本は実務で役立っているか』 (いくら勉強しても現場で使えていないのが現実)
現場の人がわかるように、活用できるような商品を開発することが大事
ベストセラーになった経理、簿記、会計の本はいっぱいあります。
またやさしい経営分析の本、3時間でわかる簿記の本、経営分析の本等があります。
私も買って読んだ会計の本に「会社にお金が残らない本当の理由」、「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?」(フォレスト出版)経営計画の本では一倉定先生の「経営計画・資金運用」(合理化協会)があります。
会計の本で読まれているのは「人事屋が書いた経理の本」(ソーテック社)です。
2010年1月31日で145刷発行されています。
私共も社員教育のために50冊位は買ったと思います。
また多くの人がこの本を読んでマネージメントゲームを体験しました。
このゲームではストラック会計(未来会計)という言葉を使いました。
でも現在、未来会計という言葉は使われていますが、現場ではほとんどの会社で未来会計は実務で使われていません。
ベストセラーになった本はわかりやすく多くの気づきを与えてくれました。
しかし現場では、そこに書かれていることはほとんど活用されていません。
その理由は、私が思うのに勉強した人が現場の人に伝えられないからです。
現場の全ての人が同じ本を読んでも同じレベルにはなりません。
それは現場で役に立つような道具になっていないからです。
すなわち会計、経理、簿記を教えるのではなく、現場の人がわかるように、活用できるような商品を開発することなのです。
決算のための会計である財務会計、月次試算表では社員は簿記、会計がわかっていないので現場では使えません。
現場で使える会計が必要
簿記、会計がわからなくても現場で使える会計が必要です。
それが古田土式月次決算書なのです。
年計グラフ、特に未来会計図と変動損益計算書は「人事屋が書いた経理の本」のストラック図を応用して、全社員がお金の儲け方がわかるように工夫しました。
毎月自社の数字を分析して、対策を打つ参考になるのですぐ結果が出ます。
解説は、私が学んだ指標が示してあります。
あるべき数字が示されているので目標となっています。
科目の分類も売上原価と販売費及び一般管理費ではなく、変動費と固定費なので自社の固定費が一表で比較してわかるので、いくら粗利益額を稼がなければならないのか全社員がわかります。
そして科目の配列が利益計画表の計画した科目の数字に実績として横に記入できるように配列してあるので実践的なのです。
一番すぐれているのは残高試算表では売上高の変化による利益の増減はわかりませんが、未来会計図ではシミュレーションできるので、全社員が「どこに手を打てば利益が出るのか」を理解できるのです。
また古田土式のキャッシュフロー計算書という道具は毎月社長、幹部にお金の使い方を教えてくれる道具です。
そして資金別貸借対照表は未来のB/Sをイメージし、実現できる道具です。
道具がよければP/Lは全社員でB/S、資金別B/Sは社長、幹部が経理や簿記会計を勉強しなくてもこの道具を活用して目指す成果が出ます。
古田土式月次決算書は古田土会計と仲間の会計事務所のみしか提供していない唯一無二の商品です。
中小企業で働く社員と家族を幸せにしたいという思いの商品です。
人づくりの道具が「人を大切にする経営計画書」
社員教育の目的は、多くの人が「利益」ですと答えます。
私達古田土会計グループの社員教育の目的は利益ではなく「人づくり」
人づくりの道具が「人を大切にする経営計画書」です。
経営計画書の本もいっぱいありますが、本で勉強して経営計画書を作り利益が出たとか、人づくりが出来たという話はあまり聞きません。
経営計画書の運用は実践です。
一般の本は技術中心で実践の内容がありません。
現場の体験のない人やコンサルタントが書いているために、実践で使える内容が少ないのです。
私達の経営計画書はA4の大きさなので各方針が細かくかゆいところに手が届く内容になっています。
例えば挨拶は「目線を合わせて笑顔と笑声でする」そして毎朝全社員が方針のとおり実施していることをチェックしています。
このような実践的な経営計画書を多くのお客様が作って下さり、ここ7年連続で「日本で一番大切にしたい会社大賞」を1社か2社受賞しています。
成果とはお客様がどうよくなったかです。
古田圡 満