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kitanaiji 汚い字シリーズ

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流れが変わったのか、空気が変わったのか

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新年明けましてお目出とうございます。
今年も古田圡が気づいたこと伝えたいことを「きたない字シリーズ」として書かせてもらいます。

私は、昨年の4月1日にグループ代表を飯島彰仁に任せ、税理士法人古田土会計の代表社員として楽しく仕事をしていますが、独立開業してから36年間を振り返り気づいたことをいくつか書きます。

 

1. 倒産した会社と生き残っている会社と成長している会社。

 

私が独立してすぐ中小企業家同友会に入会したとき、一番多かった業種がメリヤス業でした。
5社位お客様になってもらいましたが、倒産と廃業で全てなくなりました。
経営努力したり内部留保もしていましたが、残念ながら生き残れませんでした。

時代の流れに対応できなかったからです
印刷業の会社もたくさんありました。
多くの会社が倒産しました。
生き残っているのは、小規模の家族経営をしているところと大規模化して差別化した商品、技術、営業力のある会社です。

倒産した会社の社長も中小企業家同友会で熱心に勉強し、社員教育もし、経営指針も作りました。
同友会で若手の経営者10社位が集まり、経営計画書作成の勉強会を始めました、㈱プリントハウス本山の本山社長を中心にして合宿研修をして経営計画書を作成し、発表会をやり、お互いに招待し、元気づけようとしました。

この仲間で今も発表会を続けているのは、㈱高輪ヂーゼルさん1社のみです。
㈱プリントハウス本山さんも倒産しました。
時代の流れに会社の商品・サービスが適応できなく、売上が毎年々減少したためです。
特に本山社長は営業力に力を入れていましたが時代の流れには逆らえませんでした。

私は独立してすぐ倫理法人会に入会し、鈴木自工㈱の故・鈴木貞夫社長と出会い自動車整備業のお客様をたくさん紹介してもらいました。
鈴木社長は、車検のコバックをいち早く取り入れたり、サテライト店を出したりと業界に先がけで新しい手を次々に打ち出しました。
私が知り合った昭和58年1月には、15~16人位だったのが、今は200人を超えた優良企業になっています。

私が鈴木社長から学んだのは、社長の仕事は時代の流れの先を読み、時代に合った商品・サービスを取り入れ、よいものは素直に学び、実行する商人の姿勢です
大変感謝しています。

 

2. 空気があっというまに変わった。

 

去年1年間で、「古田土所長結婚します」と報告しに来た社員は8人います。
披露宴に呼ばれたのは1組のみです。
他は入籍のみか身内だけ、又は海外で結婚式です。
私が結婚した当時は仲人がいるのはあたりまえ、それがいつのまにか仲人がいない披露宴があたりまえになり、今後は披露宴もなくなるかもしれません。
これは流れが変わったのではなく空気が急激に変わったのです
あっという間に浸透すると思います。

人の意識の変化はあっという間に変わるので、この空気の変化に気づかないと、会社も社員から見捨てられるかもしれません
ある会社の忘年会に参加したら、毎年続いていた全社員によるパフォーマンスがなくなっていました。
会社が強制して、やらせることは、パワハラになるからだそうです。
あるテレビ局の調査でも、忘年会に強制的に参加させることはパワハラにあたるかと市場調査をしたところ、約60%の人がパワハラにあたると回答したそうです。

社員教育のやり方も見直していかなければならなくなりました
私達が昔からあたりまえのように、やってきたことに社員に負担をかけていることはないのか。
例えば社員旅行は、社員が望んでいるのか、止めるのではなく、社員がワクワクするような社員旅行を企画するのが知恵です。
なぜなら止めてしまうと楽しみにしている社員ががっかりします。
楽しみにしている社員のほうが絶対多数だからです。

空気が変わったのにその空気に合わせないと、空気が吸えなくなるので死んでしまいます。
「不易流行」という言葉があります。
どんなに時代の流れが変わろうとも、空気が変わろうとも、人も会社も変えてはいけないものがあります。
それをしっかり自覚し、変えるべきものは知恵を出しましょう。
知恵を出した分、人も会社も今迄以上に成長できると信じています

古田圡 満