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kitanaiji 汚い字シリーズ

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『仕事の原点は親孝行にあり』(良いことは強制する)

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社員教育でお金がかからなくて最も効果があるのが親孝行

 

経営の目的は、「社員と家族を幸せにすること」
経営とは、「財務とマーケティング+イノベーションと人づくり」と私は思っています。

今月は「人づくり」について書きます

多くの会社が人づくりに取り組んでいます。
年間教育費を売上高の1%とか1人当たり10万円以上使っている会社がよい会社であるという基準もあります。

しかし私は、人は「衣食足りて礼節を知る」ものですから、社員の給料が世間相場の10%位高くなるまでまた赤字会社は社員の賞与も十分に払えていないのが現実ですから、外部に教育費を使うのではなく、そのお金は社員の給料、賞与に使うべきと思っています

儲かっている会社で給料が世間相場より高い会社は社外に教育費を払って社員の能力向上をすればもっとよい業績になります。
4月には新入社員が入ってきます。
社員教育でお金がかからなくて最も効果があるのが、親孝行です

昔から「親孝行は嘘でもしろ」と言われていますが、今は親に対して言葉づかいはぞんざい友達言葉で話をしています。

親孝行の大切さを親ばかりではなく、学校も教えていません。
ましてや会社で親孝行を強制しているところはほとんどないのですがあります。

(有)秋山木工さんです。

 

秋山木工さんの「人づくり」

 

秋山木工さんから頂いた年賀ハガキには「日本を1ミリでも良くしたい」と一行のみ書いてありました。

この言葉に感動したものですから、電話して秋山社長にお願いしてこの言葉を使うことの許可をもらいました。

今後「日本の中小企業を1ミリでもよくしたい」この言葉を胸に刻んで仕事をします。

秋山木工さんの家具は注文家具業界で最高の技術を誇っており迎賓館や国会議事堂宮内庁、高級ホテル、一流ブランド店等で使われています。

秋山社長とは「日本を美しくする会」の掃除仲間で、築地市場のトイレ掃除のときには、若い社員が正座をして3分間位早口で自分の仕事に対する考え方、目指すもの等スピーチしてくれました。
その話し方、態度が立派なのにはびっくりしました。

秋山木工さんの「人づくり」はテレビでも何回か見たことがありましたが、若い女性でも坊主頭で仕事する。
5年間は合宿生活恋愛スマホ禁止等の規則があるそうです。

秋山社長から「人生を輝かせる親孝行の心得」という本を送っていただきました。

心に残った言葉をいくつか紹介させてもらいます。

一流の職人は、技術よりも人間性が大事」…最初の5年間は丁稚期間とし、技術的な訓練よりも、人としての心構えや生活態度、礼儀、感謝、尊敬、謙虚さ、まわりの人への気づかい、心配りといったことに育成の重点を置く。

そして、秋山さんが人間性を認めないうちはいくら技術があっても職人とは認めないそうです。

人間性の基礎は「親孝行」で育まれる」…親孝行ができれば技術はあとからついてくる。

親孝行を続けていれば、必ず誰でも一流になれる。

親を大切に思わない人は、基本的に自分のことしか考えていない。

親を超えるのが最高の親孝行。

なんのために家具づくりを学ぶのか?なんのためにが「親を喜ばせるため」だと気づかせ、「親を喜ばせるためだからこそ本気になれる」ことを入社初日のその場でわからせることが肝要。

そしてお客様に対しても自己紹介で多いときには、1日3回以上「両親」を喜ばせます」というと心にすり込まれ、本気になるそうです。

この他に「親孝行心得20箇条」というのが書かれています。

 

経営者が一番しなければならないこと

 

私達古田土会計でも4月21日から5月20日を「親孝行月間」と定め、新入社員は初めての給料で親が喜ぶプレゼントを買い、親に直接手渡します。
親に対する口上は経営計画書に書いてあり、父親母親役を上司が演じ事前に練習します。
口上を言いながらプレゼントを渡すと、父親は照れますが母親は涙を流します。

この姿を見て、人に喜ばれることが自分の喜びなのだということに気づいてもらうのです

親孝行の強制は、社員の意識を変え、人として成長させます
こうすることで、すべての社員はお客様や仲間に対して感謝すること、お礼を言うことの大切さに気づき学ぶのです。

「人づくり」こそ経営者が一番しなければならないことです。

それは外部ではなく社長が中心になって取り組むべきことです

 

古田圡 満

 

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