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kitanaiji 汚い字シリーズ

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目標はよいが、ノルマは逆効果(利益計画の数値目標が社員のノルマになっていませんか)

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利益計画検討表

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社員がモチベーションと成長を感じられる目標を

 

4月号に松本部長が紹介した藤田勝利(著)の「ノルマは逆効果」に
ノルマとは、「本人の意思から離れ他者から与えられた、本人が主体的に同意していない業績目標値、追いかけている目標が、自分の内面から同意できるものではなく、外から与えられたものであればそれはノルマです。」
と定義し、さらに
「社員は数字自体を否定しているわけではなく、数字の先にある実現したい未来や自分自身のワクワクするような目指したい成果、成果を目指すことで自分も成長できる感覚というものを欲している
と書いています。

私は数値目標が社員から見て、ノルマだと思われたら社員のモチベーションは上がらず数値目標は実現しないと思っています
経営計画書でも「10%以上は成長しない、ただし、毎年成長する。急成長ではなく安定成長を目指す。急成長は社員のレベルを落とし、お客様も社員も不幸せになる。成長拡大はよいが、膨張拡大をしてはならない。重視すべきは、業績ではなく継続。」と書きました。

 

社員と家族が幸せになる目標設定

 

この10年間で粗利益と社員数は倍になり、利益計画の数値目標も毎年ほぼ達成しているので毎年決算賞与が支給されています。
毎年経営計画の数値目標が達成できているのは、10%以上成長しない計画を立てているからです。

今年の事業計画では、現商品・現市場である会計事業から保険事業では4.2%の成長を目指し、新商品・新事業である経営支援事業は、110百万円アップの59%の成長を目指しています。
新商品・新市場の開拓は、全社員で取り組むものではなく、社長以下数人で約3億円の売上を上げる計画です。
全社員の目標売上の合計は17億円なのに会社が全社員に示した目標売上は16億円です。
社員の目標のほうが高いわけですから、だいたい全体の目標は実現します。

目標を達成すると社員のモチベーションは上がり、お客様のためにもっとよいサービスをしたいと思うようになり、新しい商品・サービスが生まれます。
私達が目標を低くしてもよいのは、無借金で資金が豊富にあるので、売上を追求しなくてもよいこと、高収益型の事業構造で損益分岐点比率が80%なので、高い目標を設定しなくても利益が出ることです。

経営者が高い目標を設定し、日本一や世界一を目指してそれを実現しているすごい会社もあります。
また上場を目指し、上場している会社もあります。
しかし、ほとんどの中小企業の社長と社員は、日本一になろうとも、上場しようとも思っていません。
私は上場しようと思ったことは1度もありません。
株式を売却してキャピタルゲインを得ようと考えたことも1度もありません。
むしろ、そうしないようにするために、社員に株式を譲渡しました。
目指しているのは、社員と家族を幸せにし、社員が元気で楽しく働ける会社です

 

高すぎる目標設定は社員の意欲を削ぐ

 

経営者から見れば高い目標を掲げ、実現するために努力し達成していくことは経営者としての力量の証ですから「やりがい」があります。
しかし社員から見ればどうでしょうか。
社員にとって高すぎる目標は、最初からチャレンジする意欲をなくしているのではないでしょうか。
最低でも3年間位の目標と実績の達成率をチェックして下さい。
10%以上の成長を掲げ達成している会社は、規模の小さい会社か利益の出ていない会社が多く、ほとんどの会社が5%も成長していません。
全然成長していない会社も多くあります。
そのような会社は社員が目標ではなく、ノルマだと数値目標を思っているからです。

 

社長が先頭に立ち開拓していく

 

そこで提案です。
10%以上成長したい社長は、古田土会計のように現商品では4%~6%の成長の目標を立てて、社員のチャレンジ意欲と目標達成感を体験させ、モチベーションを高めます。
そして社長が新商品と新市場を先頭に立って開拓していくのです。
目標が達成できないのは社長の責任です。
社員ではありません

社長が一番成長します
これが社員が育ち、明るく楽しい会社になるための利益計画と中期事業計画だと確信しています。

7月22日には古田土会計主催の異業種交流会が行われます。基調講演は成田直人さんで目標達成感を体験させモチベーションを高めるお話が聞けます。是非、ご参加ください。

 

古田圡 満

 
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