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kitanaiji 汚い字シリーズ

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『会計事務所の怠慢』 (会計が経営の役に立たなければならない)

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損益計算書の目的は利益です

 

8月号でお客様に「売上高が計画より1,000万円不足したら経常利益がいくら少なくなるか知っていますか?と聞いて下さい」と書きました。

私は今迄にセミナーや講演会でもあなたの会社の純資産額や自己資本比率を聞いたり、売上の増減や粗利益率の増減が経常利益にどのくらいの増減になるか聞いてきましたが、ほとんどの経営者、幹部は答えられませんでした。

それは、古田土式月次決算書を使っていないからだと思っていました。

 

しかし、8月にお客様に決算前検討会に同席して質問してみると正しく答えられないお客様がいました。

正しく答えられても「社員はこのことを理解していますか」と質問するとほぼ全社のお客様が「社員に教育していない」ということでした。

私は反省しました。

私が社員にお客様への指導の仕方を教えていなかったからです。

 

損益計算書の目的は利益です。

だから当月と累計のP/Lだけを提供してもお客様は利益の立っている位置がわかりません。

 

全社員に数字教育

 

一番よい利益の確認は、利益計画の売上、粗利益、固定費、経常利益と実績を比較して、誤差を認識し、対策を打つことです。

それとともに数字は比較することによって当月の利益又は損失の意味がわかるのです。

だからP/Lは当月分だけではダメです。

月次推移変動P/Lで各月と比較したり、前年、前々年と比較して説明して下さい、また変動P/Lで未来会計図がありますから、この図を使って、売上や粗利益率の増減を何通りもシミュレーションして経常利益の増減に大きな変化があることをわかってもらって下さい。

そして役員、幹部だけでなく、営業マンできたら全社員に数字教育をして下さい。

できたら社長、役員が直接社員に教えるのが一番ですよ。

まだ無理なようなら、古田土会計の担当者が勉強会を開いて教えますよと言って下さい等です。

私が具体的に指示しなかったために、うちの社員は、他の会計事務所とうちの違いをはっきりと認識していなかったので説明のしかたが不十分だったのです。

未来会計図と月次推移P/Lはうち独自の商品で他とは差別化された商品なのですが、独自性の意味、使い方の指導が不十分であったと反省しています。

10月ではこのことを社員に徹底させます。

 

私たちは1社でも多くの中小企業に経営計画書を作ってもらいたいと思い、25時間合宿や同業の会計事務所にも私達のノウハウを公開指導しています。

経営の数字では、中期事業計画が核になるのですが、まず短期利益計画、販売計画が大事です。

社長が今期の売上目標、経常利益目標を発表するのですが、未来会計図表を理解していない会社では、社長をはじめ、全社員が売上高が目標よりいくら不足すると経常利益が目標よりいくら不足するかわかっていません。

社員にはまず未来会計図を使って数字教育をしてから、計画の発表をすべきです。

 

毎月何故必要なのか

 

経営は売上より利益です。

そして利益よりお金です。

数字教育により目標の売上や経常利益が単なる予算や目標ではなく、社員と家族が安心して生活できる会社になるための必達の数字であることを教育しなければなりません。

多くの会計事務所は、P/Lの目的、B/Sの目的、キャッシュフロー計算書が毎月何故必要なのかわかっていないように思います。

会計というすばらしい武器を持っているのに、その使い方を知らないのです。

中小企業では、税金計算はもとより大事ですが、会計が経営の役に立って、お客様がもっと儲けたり、財務体質がよくなり、たくさんの給料、賞与が出せる会社になってもらうことが大事です。

会計事務所が税金計算しかしていないのは怠慢です。

もっとお客様のお役に立ちたい、喜んでもらいたいという利他の心を持って仕事をしなければお客様から見限られこの業界は衰退していきます。

私はまず会計事務所がもっと数字を勉強して、お客様に数字教育をしなければならないと考えています。

その道具が古田土式月次決算書、社長の成績表®、経営計画書です。

この3つの商品を日本中に広めることが私の使命だと思っています。

 

古田圡 満

 

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